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日本AMD、Tigris採用ノートPCを世界初公開--バッテリー寿命の新表記も提案

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 日本AMDは8月10日、2009年第3四半期(10〜12月)にも市場投入が予定されているコンシューマノートPC向けの新プラットフォーム「Tigris」を採用したノートPCを世界で初めて公開した。

 来日したAMD プロダクトマーケティング担当副社長のLeslie Sobon氏は、「AMDはUltrathin Notebookのプラットフォームを、薄型ノートPCだけでなく14〜16インチのモニターを搭載したメインストリームノートPC、低消費電力型のデストクップPCにも応用している。Tigrisは、その中核となる第2世代のUltrathin Notebookプラットフォームを生かしたものであり、低価格でありながら、写真、ビデオ、音楽の編集や、グラフィック性能が求められるゲームにも利用できる性能を備えたものになる」と述べた。

世界初公開となった「Tigris」採用のメインストリームノートPC。MSI製だ 世界初公開となった「Tigris」採用のメインストリームノートPC。MSI製だ

 すでに8社のOEMでTigrisを採用したノートPCの発売が決定しており、44のプラットフォームに対応するという。このほど日本で公開されたのはMSIの製品。その他のメーカー名については明らかにしなかった。

 同社によると、従来のメインストリームプラットフォームである「Puma」に比べて、消費電力を削減しながらデジタルメディアコンテンツの利用時のパフォーマンスが42%向上し、1080pのフルHD環境にも対応した。初めて45nmプロセスを活用することになるという。

AMD プロダクトマーケティング担当副社長 Leslie Sobon氏 AMD プロダクトマーケティング担当副社長 Leslie Sobon氏

 また、Ultrathin Notebookについても、下期にはOEMからの製品化が相次ぐことに言及。「年内にも11社のOEMから第2世代のUltrathin Notebookプラットフォーム対応の製品発売が予定されている。その後も、さらに数社から製品化されることになるだろう。AMDが定義するUltrathinとは、厚さが1インチ以下、スクリーンサイズは11インチから14、15インチ程度までとし、ネットブック以上メインストリームノートブック未満の製品となる。超薄型、超軽量化を実現し、持ち運びが可能なウルトラモバイルとは異なる製品になる」と位置づけた。

 第2世代のUltrathin Notebookは、TDPで18Wという低消費電力化により、第1世代に比べて45分のバッテリー寿命の長時間化、CPUとGPUをバランスしたパフォーマンスの実現、Avivoによるハイディフィニション環境のサポートなどが特徴だとする。

 また、「第2世代のUltrathin Notebookプラットフォームを利用することで、様々なデザインを考えることが可能であり、おしゃれなデザインを施した製品も投入できる。新たなカテゴリを創出できる可能性を持ったプラットフォームだといえる。だが、すぐにメインストリームノートPCに置き換わるものではない」などと語った。

 そのほか、次世代低消費電力デスクトッププラットフォームの提供によって、ミニタワーの性能や拡張性を維持しながら、さらなる小型化やデスクトップPCをファンレス化した、500ドル以上1000ドル未満のデスクトップPCが増加することになるいう。

 「今後、ミニタワーの機能を持った小型フォームファクターの製品が、需要を拡大してくるだろう」(Sobon氏)

 一方、同社ではノートPCのバッテリーライフの考え方についても言及した。

 「現在、ノートPCのバッテリー寿命は、負荷の低い作業中やCPUのアイドル時に近い状態で計測された最長持続時間のみが表示されている。AMDでは一般のユーザーがノートPC購入検討時に、より適切な判断ができるように高度なグラフィックス動作や複雑な計算を行うといった活用時での利用時間も表記する必要があると考えた。この表示方法は、こうしなければならないというものではなく、業界の意見を聞いて提案していくもの」と述べた。

 こうした新たな表記基準は、携帯電話端末が連続通話時間と連続待ち受け時間を同時に表記することが世界的に一般化していることにヒントを得たもので、「バッテリーライフが最長と最短になる使い方を同時に表示することで、自らの使い方だとどれぐらいになるのかがイメージとして理解できる」とSobon氏。

 具体的には、7%のCPU利用率に留まる「MobileMark 2007」と、47%のCPU利用率でGPUにも負荷をかける「3DMark06」によるバッテリー連続駆動時間を表記することを提案。これを「ACTIVE TIME」と「RESTING TIME」として併記するという。

AMDが提示したバッテリーライフの表示例 AMDが提示したバッテリーライフの表示例

 同社では実際にベンチマークを行った結果を公表している。

 「アイドル状態ではIntelの方が長時間だが、実際の利用環境ではほぼ同等になる」と、実使用環境でのAMDの省電力性を訴えた。

 欧米においては、この取り組みへの準備がすでに始まっており、「第4四半期には一部の小売店の協力を得て、店頭にこうした表示ができないかどうかを検討している段階にある」と、Sobon氏は語っている。

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