ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」を運営するミクシィは7月31日、2009年度第1四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比6%増の30億5900万円、営業利益は同14%減の8億6700万円だった。
ミクシィは2009年3月期第3四半期より、中国に設立した子会社である上海明迅網絡科技有限公司を組み込んだ連結決算に移行している。
mixi事業はモバイル広告やタイアップ広告が好調で、売上高の88.1%を占めた。求人サイト「Find Job!」は景況感の悪化を受け低調だったものの、月次では下げ止まりの兆しが見られるという。
2009年6月末のmixi会員数は1741万人、6月の月間ページビュー(PV)は150億6000万PVだった。内訳はモバイルが109億9000万PV、PCが40億7000万PV。3日以内にログインするユーザーの割合は約51%だった。
来期以降はmixiアプリと登録制の導入が控えている。mixiアプリはmixiのユーザー同士のつながりを利用したアプリケーションをパートナー企業や個人が開発できる仕組みで、8月にPC版を、9月にモバイル版を正式公開する予定だ。ミクシィでは日記に変わる新たなコミュニケーションツールが生まれることを期待している。
すでに5000人の開発者がmixiアプリ用のアカウントを取得しており、8月のサービス開始時点で800弱のアプリケーションがリリースされる見込みだ。
またmixi登録制が導入されると、すでにmixiを利用している人からの招待がなくてもmixiに会員登録できるようになる。これによりいままでリーチできていなかった地方在住者や30代以上の層にもmixiを普及させられるとしている。登録制の導入は2009年度の下半期を予定している。3億円ほどの予算をかけてmixiのプロモーションを展開する計画だという。
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