企業幹部は、何かに長い時間がかかりそうなとき、それはマラソンであり短距離走ではない、と言うのが好きだ。さて、MicrosoftとYahooの間にある問題は、既にマラソンの範囲を超えている。少なくとも、それは数日間にわたるクリケットの試合の領域に達している。
すなわち、この問題は、試合結果を報道できるように早く終わって欲しいと誰もが願うような頭痛の種になってしまっている。Ad Ageによると、私たちは今週中にも、はるか昔に書かれた契約成立に関する記事を発表できるようになるかもしれないという。筆者自身も、今週、契約が成立する可能性があるという話を耳にしている。しかし、筆者は、固唾をのんでそのニュースを待つのをずっと以前にやめてしまった。
Ad Ageの報道によると、Yahooが検索事業のMicrosoftへの譲渡と引き換えに長期保証、さらに巨額の前金(数億ドル)を要求したことで、Microsoftは交渉を一旦中断したという。しかし、先週後半になって、交渉が再開されたとAd Ageは報じている。
この状況に詳しい情報筋によると、交渉は数週間前に再開され、それ以降、契約成立寸前の状態が続いているという。従って、契約はもういつ成立してもおかしくないというところまできている。
本質的には、この問題は毎回、同じ結論に帰結する。MicrosoftとYahooは、検索の分野でGoogleと勝負する方法を決めなければならない。両社は、それぞれ単独で勝負することもできるし、手を結ぶこともできる。規模がすべてのこの分野において、お互いが他方にとっての規模を獲得するための唯一実質的な手段となる。
Microsoftは当初より、Yahooの市場シェアを自らのシェア拡大の取り組みに追加したい考えを鮮明にしている。YahooがMicrosoftの2倍の市場シェアを誇っていることを考えると、これは当然のことだ。Microsoftの市場シェアは、10%前後で推移している。
これを大規模なティーンエイジャーのロマンスであるかのように言うと、問題を矮小化しているように聞こえるかもしれない。しかし、実際のところ、こうした案件では、金銭と同じくらい、関係している人々も重要なのだ。
Yahooはその気がない振りをしてきたが、それと同時に、より人気者になるための方法も模索している。しかし、Yahooは今、自分の服装にとても満足しているようだ。そして、Microsoftがこのデートを価値あるものにするだけのお金を使ってくれれば、Yahooは人前でMicrosoftと一緒にいるところを見られてもいいと思っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」