「Microsoft Office 2010」テクニカルプレビュー版発表--新機能をレビュー - (page 2)

文:Jason Parker(Special to CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年07月16日 07時45分

 また、Microsoftが、より簡単に作業できるようにする方法を考え出すために、すべてのアプリケーションにおいて作業パターンに注意を払ったことも明らかだ。

 新しいPaste Previewでは、貼り付けオプションを簡単に切り替えられるので、実際に貼り付ける前に、データが文書に正しい書式で貼り付けられることを確認できる。Outlookでは、電子メールの長いスレッドを会話形式で表示できる。そのため、長くて混乱させられるスレッドをスクロールせずに、特定の人物からの情報を素早く見つけられる。もう1つの新しい機能は、ある件名に関するスレッド全体を、将来受信する電子メールを含めて、無視することができるというものだ。これによって、勤務中に気を散らす雑音を排除できる。Office 2010には、時間を節約するためのこのような新機能がスイート全体に数多く含まれているが、それらは単に既存のワークフローを微調整するということにとどまらない。

 派手な追加機能の中には、文書やプレゼンテーションの中でメディアを使用する人にとって良いニュースとなるものがある。「PowerPoint」には、プログラム内でビデオを編集できるオプションが追加された。ビデオをトリミングして、聴衆に見てほしい内容だけを見せることができる。また、ビデオ効果やフェードを追加したり、プレゼンテーション中にアニメーションを開始するビデオトリガーを作成したりすることさえできる。作業するプレゼンテーションが、出版物、会報、パンフレットなど、静的なものである場合、Office 2010で画像を編集したり画像に効果を追加したりできるので、サードパーティーの画像エディタは必要ない。

 「Publisher」のフォントでは、LigaturesやStylistic Alternatesに簡単にアクセスできるようになったので、出版物に自分独自の味わいを加えることができる。Office 2010の大部分の新しい機能と同様に、追加されたオプションのほとんどは、それぞれのアプリケーションのリボンから使用できる。

 われわれのデータがますますクラウドに移行するにつれて、共有と協力がプロジェクトの実行における重要な部分となっている。Office 2010では、共同で作業するユーザーを支援するオプションがいくつか提供される。テクニカルプレビュー版ではOffice 2010のウェブベースコンポーネントは利用できないが、これらのオプションが追加されることで、自宅のコンピュータからでも、携帯電話からでも、出張先からであろうと、情報の共有が簡単になるだろう。「Word」、PowerPoint、Excel、「OneNote」の軽量ウェブブラウザ版が発表されている。Microsoftによると、作業するデバイスにかかわらず、スマートフォンであっても、文書のルックアンドフィールが維持されるという。

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