このブログパーツを導入するブロガーにとっては、読者に伝えにくい単語を説明する手間が省け、ユーザーのページ離脱を防ぐという利点がある。たとえば記事で一般の人にはわかりにくい単語を書いた時でも、ユーザーはドラッグすることにより同ページ内で意味を表示できる。これにより、検索サイトでキーワードの意味を調べるユーザーの離脱を防ぐことになる。なお、表示する情報はWikipediaを利用している。
各サイトではドラッグされたキーワードのランキングや回数が表示されるほか、draggerのメインサイトにおいてもキーワードごとのブログランキングも表示される。その結果、集客促進の効果もあるだろう。
draggerを提供するのはネットスケット。開発の経緯としては、同社の村澤逸生氏によると「業界用語やタレントの名前など、ブログを読んでいてわからない単語に出会うことがある。それらがすぐに調べられたら便利ではないかという思いから生まれたサービス」だという。最初のバージョンは1週間程度で作成されたそうだ。
現在は数百のブログで利用されている。当面は広告での収益化を目指すが、将来的には「ドラッグする」というアクションを掘り下げたオプションサービス展開を検討している。
また今後は、キーワードをドラッグした際表示される情報を、ユーザーやブログ所有者が編集し、オリジナルのワードデータベースを作る機能を追加する予定。これにより、より専門性・趣味性の高いサイトやブログで活用できるようになるほか、ワードデータベースを仲間で共有することで、新感覚のコミュニティとして機能すると考えている。同社では2009年内に1万ユーザーの獲得を目指す。
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