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電気自動車のバッテリをスマートグリッドの一部に--自動車と電力の新たな関係 - (page 3)

文:Martin LaMonica(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年06月24日 07時30分
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 「契約した顧客が、充電が140秒ずつ中断されることに同意した場合、電力会社は電気料金から差し引く形でその対価を支払う。これにより、Chevrolet Voltの充電コストを削減できる。1kW時につき7〜10セントのコストが、このサービスによって5セントか3セントに下がる可能性がある」(Cole氏)

 このような契約は、技術的にはChevrolet Voltの発売当初から可能であるが、すぐに利用できるようになるとは期待できない。この種のサービスのビジネスモデルはまだ、さらなる検討が必要な段階だ。

 それでも、波数調整のために電力会社が購入する電力は比較的高価なため、電力需要を削減して周波数調整に役立てることは、電力会社にとって十分意味のあることだ、とCole氏は指摘している。また、電力会社は、多数の自動車を管理できる場合にのみ、そのような契約に関心を持つだろう、と付け加えている。

 さらに、電力会社は、ピーク時にコストが高く環境を汚染する予備発電所を始動させるのではなく、自動車バッテリの貯蔵電力を利用して電力網の負荷を軽減することができるかもしれない。しかし、「ビークルツーグリッド(vehicle-to-grid:V2G)」と呼ばれる、電力を双方向に流すシステムは、技術的な課題を抱えており、バッテリにさらなる負荷をもたらす。

自動車と電力のマッシュアップ

 自動車業界と電力業界がどのように手を結ぼうとしているのかを示している例がある。Chryslerが1年間に生み出す電力容量を2015年ごろまでに1gW超とすることを見込んでいる、とChryslerのENVI電気自動車部門のポートフォリオエグゼクティブTom Sacoman氏が述べたことだ。この数字は、原子力または石炭火力の発電所1基が発電できる容量と同程度だ。

 顧客は、電気自動車を購入する際に、携帯電話の料金プランのように多様なオプションを提示されることになる、とSacoman氏は予測している。電力会社がバッテリ充電速度を管理することを許可する代わりに割引を受けるケースもあれば、管理権を一切譲り渡さずに料金表どおりの全額を支払う料金プランもある、というようになるだろう。

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