しかし、この決算を受けた6月9日の株価は朝方に買われた後に売り注文が先行して大幅安。株式の取引高も前営業日の4倍以上に膨らんだ。新興市場は6月10日、11日と堅調に推移したが、フリービット株は9日の下げ幅を取り戻せずにいる。
2009年3月期の実績は、ほぼ事前に示していた計画通りの数値。今期の業績計画は高成長見通しだが、市場の予想値はそれよりも高く、市場が待っていた決算が発表されたことによる材料出尽くし感が台頭したとともに、成長見通しが期待を下回ったことによる失望感も浮上してしまった。
新興市場を含む小型株市場は5月中旬以降、活気付いているが、人気を集めている中心は、これまで売り込まれてきたメーカー系などの割安銘柄。会社が持っている資産に対して株価がどの程度まで買われているかを示すPBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る、企業の解散価値以下まで売られているような銘柄への見直しが行われており、ネット株など高成長銘柄は主流ではない。フリービットのPBRは5倍台であり、現在の相場の流れに乗りきれていない面がある。物色の流れが変わるまでは、上値の重い展開が続く可能性がある。
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