ロサンゼルス発--コンソール戦争のことはもう忘れよう。今はモーション検知コントローラ戦争だ。
このことがより明らかになったのは、Microsoftが米国時間6月1日、両手に何も持たず全身を用いて操作する見事な複合型モーション検知コントロールシステム「Project Natal」を開発していると発表したのに続き、任天堂とソニー・コンピュータエンタテインメントも2日、両社の新しい進化したシステムの計画を発表したときだ。
もちろん、この分野での全くの新顔はMicrosoftだけだ。何と言っても、ソニーはユーザーの体の動きをゲームに組み入れるシステム「EyeToy」を数年前に発表しており、任天堂の「Wii」は、今では有名な「Wiiリモコン」の革新的なコントロール技術によって一気に多大な人気を得た。
しかし、ビデオゲーム業界で最も注目されるトレードショーElectronic Entertainment Expo(E3)における2日間を通して見えてきたのは、ユーザーがもっと直感的なやり方でゲームをプレイできるようにするという競争の中で、ビデオゲームハードウェアメーカー大手3社がそれぞれに、要求水準を上げているということだ。そして、ここで実際に行われていることが、この3社による、これまで自分たちをゲーマーとは思っていなかった多数派の人々の好みに製品を合わせようとする激しい争いだということは、実にはっきりしている。
MicrosoftのProject Natalは、両手に何も持たずに全身の動きを感知するコントロールシステムだ。これを使って、ゲームをしたり、映画を見たり、仮想的に絵を描いたりすることができる。使い方は簡単で、すぐに使いこなせるようになるようだ。価格がいくらになるか、「Xbox」にバンドルされるのか、またはアクセサリとして販売されるのかはまだ分からない。
任天堂が新たに発表した「Wiiモーションプラス」は、3社の新しいシステムの中で最も、前システムからの改良という意味合いが強い。人気のWiiリモコンを基に物理フィードバックシステムを付加し、ユーザーが自分の動作を感じることができるようにした。さらに、3D空間での回転運動も可能になる。例えばスカイダイバーの体がくるくると回るような動きで、これは任天堂がWiiモーションプラスに対応すると発表したゲームの1つ「Wii Sports Resort」で体験できる。
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