ロサンゼルス発--ゲームコンソールの新発表こそない、地味な年であったのかもしれないが、Microsoftが、Electronic Entertainment Expo(E3)の年次プレスカンファレンスを開催した、南カリフォルニア大学のガレンセンターに並ぶ人々にとっては、期待を上回るものが得られただろう。
Microsoftは、大いに待ち望まれていた、まもなく発売される「Beatles:Rock Band」からの、すばらしい動画クリップを流して、今回のプレス向け発表会の幕開けを飾った。
このゲームでは、ビートルズの「I saw her standing there」「抱きしめたい」「She Said So」「Day Tripper」「Taxman」「I am the Walrus」「Back in the U.S.S.R.」「Octopus' Garden」「Here Comes the Sun」「Get Back」など、計45曲の楽曲がカバーされている。
その後、Paul McCartney氏とRingo Starr氏が、ステージ上に登場して、大きな驚きをもって迎えられた。Starr氏は「このゲームはすばらしい。かつて、われわれは大きな成功を収めたのだ」と語った。
McCartney氏は「だが、こうやってアンドロイドとして、われわれが終わりを迎えるなどと、だれが予想できたであろうか?」と冗談を飛ばした。
続いて、ステージ上に登場したのは、世界的に有名なスケートボーダーであるTony Hawk氏である。Hawk氏は、スケートボードの形をしたコントローラが特徴的な、新しいスケートゲーム「Tony Hawk:Ride」を発表した。ゲームプレイヤーは、まさにスケートボード上に「乗り」ながら、複雑な動きと、(いくらか)本物のスケートに乗っているかのような体験すら楽しむことができる。
明らかに、この新しいコントローラは、任天堂の「バランスWiiボード」を連想させる。Xboxには、このような種類の製品が必要であった。とはいえ、新たなスケートボードコントローラには、任天堂のバランスWiiボードのように、幅広い対応アプリケーションが用意されるのかどうかは疑問である。
大きな目玉となるデモンストレーションとしては、続いて、スクウェア・エニックスの北瀬佳範氏および鳥山求氏が現れ、Xbox 360向けの「ファイナルファンダジーXIII」の、初めてのプレビューを公開した。両氏は、同ゲームのリリース時期として、2010年春が目指されていることを明らかにした。
MicrosoftのコーポレートバイスプレジデントのJohn Shcappert氏は、続く20分間を、Xboxプラットフォーム向けの新作ゲームシリーズの開発者と、当然ながら、そのゲームの内容を紹介するために割いている。
おそらく、最も期待されていた、新たなXboxのゲームソフトとしては、「Halo 3:ODST」が挙げられるだろう。同ゲームは、Halo 3のストーリーから数週間前に遡った話で、プレイヤーは、部隊から孤立してしまった新参兵士の役割で、プレイを楽しむことができる。
「Halo 3:ODST」は、9月22日にリリース予定である。
だが、Haloシリーズのファンは、もっと多くのことを期待できるだろう。開発企業であるBungie Studiosは、別のシリーズゲームソフト「Halo:Reach」の開発も進めており、2010年中にリリースされることになっている。「Halo 3:ODST」のプレイヤーは、新作の「Halo:Reach」への特別な招待が受けられるようになる。
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