シャープは5月27日、通信事業の取り組みと2009年夏モデルのポイントを解説する携帯電話事業説明会を記者向けに開催した。
会場では、シャープ執行役員通信システム事業本部長の大畠昌巳氏が市場の変化とシャープの通信事業への取り組みを説明した。2008年から2009年の実質GDP成長率が世界的に落ち込み、日本でもGDPが5.5%減(IMF調べ)となった。
携帯電話市場では世界でエンドユーザー向け販売台数が前年比4.2%減(ガードナー調べ)、国内の出荷台数も29.3%減(MM総研調べ)。携帯電話市場の成長にブレーキがかかっている。一方で、G7での共同声明にも見られるように、この悪化は下げ止まりつつあるとされている。このような市場の急激な変化に対応できるよう、通信事業を国内向け携帯電話事業と海外向け携帯電話/通信融合端末事業に分割。それぞれの市場への対応スピードを速めるよう、4月1日から新体制に移行したとした。
海外へは、2008年から中国市場に向けて本格的に商品を展開し、これまでに6モデルを投入。この取り組みが評価され、「2008年10大携帯電話」を受賞するほど順調な伸びを示している。さらに4000〜5000元の価格帯における週間販売で「SH9020C」が1位を記録し、今後は1000〜2000元のボリュームゾーンへの製品投入を予定している。国内では特徴ある商品を積極的に展開し、2008年度に国内シェア23.0%(MM総研調べ)と1位を獲得。これで4年連続シェア1位を達成している。
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