4年連続国内シェアトップを記録--シャープが語る2009年の携帯電話市場 - (page 2)

革新的な商品で業績回復を目指す

 しかし、依然として経済環境は厳しい。このような厳しい時期に保守的な商品開発をしていては、商品の同質化、技術の停滞が発生し、状況がさらに悪化する。そこで、意識的に革新的な商品を開発する必要がある。

 シャープでは1973年のオイルショック時に液晶電卓、1991年のバブル崩壊時にはビデオカメラ「液晶ビューカム」、2001年のITバブル崩壊時には液晶テレビ「AQUOS」を投入。厳しい時だからこそ、驚きのある商品を提供してきたとした。

 2009年は、世界初となる「光センサー液晶パッド」搭載のノートPC新「メビウス」を投入し、新しいPCの使い方を提案。さらに、携帯電話の2009年夏モデルでは、垂直統合を生かした特徴ある商品をラインアップした。このように2009年度は革新的な商品を提供しているとのことだ。

 特徴ある商品の1つが、ソーラー技術を生かした携帯電話「SOLAR HYBRID」。46年間技術開発をしてきたソーラーシステム事業本部の「太陽電池技術」と、透明樹脂パッケージ「オプトデバイス」やチップサイズパッケージ「LSI」の開発をしてきた電子デバイス技術本部の「パッケージ技術」を融合させ、業界最薄レベルのソーラーモジュールを開発。このモジュールを搭載した「SOLAR HYBRID」をKDDI向けに「SOLAR PHONE SH002」、ソフトバンクモバイル向けに「SOLAR HYBRID 936SH」として提供。需要創造型商品を国内外問わず展開し、通信事業のV時回復を目指すとした。

シャープでは、不況の時期だからこそ革新的な商品を開発してきたという シャープでは、不況の時期だからこそ革新的な商品を開発してきたという
革新的な携帯電話を提供するために垂直統合を生かし商品を開発した 革新的な携帯電話を提供するために垂直統合を生かし商品を開発した
革新的な携帯電話を開発するために太陽電池技術とパッケージ技術が融合。携帯電話用ソーラーパネルを実用化した 革新的な携帯電話を開発するために太陽電池技術とパッケージ技術が融合。携帯電話用ソーラーパネルを実用化した
革新的な携帯電話を提供することで2009年度は販売台数を1230万台に回復させるとした 革新的な携帯電話を提供することで2009年度は販売台数を1230万台に回復させるとした

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