アリゾナ州立大学(ASU)の種探査のための国際研究所(International Institute for Species Exploration)は毎年、その前年における新しい生物種のトップ10リストを発表している。そして、先週末、その2009年版リストが公開された。
厳密な意味において、同研究所は、トップ10について新たに発見された種とは表現していない。新たに発見というのは、あくまで欧米の科学者の視点であり、その種を何世代にもわたって認知しているだろう現地の人々に違和感を与える可能性がある。代わりに、ASUのサイトでは、トップ10について「暦年の2008年において完全に説明され、発表された何千もの生物種」から選ばれた、と述べている。
同リストの最初は、Tahina Palm(Tahina spectabilis)。このヤシは、知られている限りマダガスカル北西部に100本も生えていない。ロンドンにあるキュー王立植物園によると、高さ約60フィート(約18m)まで成長するという。発芽30〜50年後、このヤシは、一生に一度だけ開花し、種をつける。
「この木は、最期に際して花を咲かせ、非常に大きく見事な花序を無数に付ける。実を結んだ後、枯れて、倒れる」とASUのサイトでは述べている。