グーグルは5月13日、地図上に街並みを撮影した写真を表示する「Googleマップ ストリートビュー」について、撮影カメラのカメラの高さを40cm下げて、写真を再撮影すると発表した。また、専用の問い合わせ窓口も設けた。
ストリートビューは2008年8月にサービスを開始。360度撮影できるカメラを搭載した車を街中に走らせ、撮った写真を地図上に表示することで、ユーザーが地図だけでなく実際の様子をウェブ上でできるようにした。目的地の周辺の様子を写真で見られるという利点がある一方で、家の中の様子や街中でキスをするカップルなどの写真も掲載され、プライバシーの侵害にあたるとの非難も受けてきた。
グーグルでは新たに、以下の4点を実施するとしている。
自動車のナンバープレートについては、自動認識でぼかしを入れたという。ただし漏れがある可能性があるため、問題がある場合には画像中にある「問題の報告」から報告するようユーザーに要請している。
写真の再撮影については、「当初は、駐車中のトラックが並んでも正面を撮影できる高さといった要因を考慮し、カメラ位置を設定した」とのことだが、批判が相次いだため変更することとした。すでに撮影済みの地域については、まず撮影してある写真を公開し、その後再撮影した写真に切り替えるとのこと。すでに公開停止の依頼をユーザーから受けている場所については、再度撮影するが、画像は掲載しないとのことだ。
問い合わせ窓口の電話番号は0570-01-0041、携帯電話やPHS、海外からの場合は03-6415-5900。受付時間は月曜から金曜までの午前9時から午後0時、午後1時から午後6時。年末年始や土日祝日は休みとなる。
表札のぼかし処理については、自宅をリクエストした場合にのみ対応する。該当する画像左下にある「問題を報告」から依頼できる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」