ソニーPCL、SBMV技術採用のBDソフト制作へ--第1弾は劇場版「ヱヴァ」

加納恵(編集部)2009年05月12日 17時46分

 ソニーPCLは5月12日、ソニーが開発した映像用階調補完技術「Super Bit Mapping for Video」(SBMV)を採用したBlu-ray Discエンコード環境を構築したと発表した。同環境を使用したBlu-ray Disc制作サービスを開始し、第1弾として「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」をリリースする。

 SBMVは、人間の視覚特性を利用した演算処理により、10ビットから8ビットへの変換処理においても滑らかなグラデーション表現ができるという技術。ソニーのBlu-ray Discレコーダー/プレーヤーに内蔵されている高画質回路「CREAS」(クリアス)にも採用されている。

 Blu-ray Disc制作サービスでは、10ビットのオリジナルコンテンツを8ビットのBlu-rayソフトに変換処理する際、グラデーション領域が等高線のように見えるカラーバンディングを低減させ、なめらかな映像を再現できることが特徴。多くの機器で高品位な映像再生ができるという。

 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は、キングレコードより5月27日にリリースされる。SBMVエンコード技術はすべてのソフトに適用されるわけではなく、ソフトメーカーの意向により採用されるという。

従来方式によるエンコード映像(左)とSBMVを使用したエンコード映像(右)従来方式によるエンコード映像(左)とSBMVを使用したエンコード映像(右)(クリックすると拡大します)

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