しかし、これはwebOSアプリケーションの性能を制限することになるかもしれない。例えば、高度なゲームコミュニティーがPreを採用すると期待してはいけない。しかしPalmのアプローチが意味するのは、ウェブアプリケーションを開発したことがある人なら誰でも、Preでの開発を立ち上げ稼動させるのが非常に容易であり、スマートフォン界に気に入れられれば、Preが早い時期からアプリケーション数を増やす後押しとなる可能性があるということだ。
ほかのモバイルOS、中でもAndroidと「Windows Mobile」はマルチタスクが可能だが、Palmは「カード」間を切り替える見事な方法を開発した。これは、Windowsの「Alt-Tab」による切り替えと「Mac OS」の「Expose」を組み合わせたものや、ウェブブラウザのタブの切り替えにどことなく似ている。新しいアプリケーションは、ホームスクリーンの下部にある「Launcher」ソフトウェアボタンを使って立ち上げる。ユーザーは指を左または右にはらうことによって、複数のアプリケーション間を移動する。
webOSアプリケーションを何本開くとPreがクラッシュするのかはまだ分からない(PalmのプロダクトマネージャーはCTIA Wireless 2009で推測することを拒否したが、Preをオーバーロード状態にするのは非常に難しいだろうと語った)。しかしPalmのマルチタスクの実行は、通知の配信と同様にスムーズだ。
通知はモバイルコンピュータに不可欠なものだ。筆者は、常に電源を入れて常に接続されたコンピュータを持ち歩くなら、何かが起きたときはすぐに知りたいと思う。Appleは「iPhone OS 3.0」のリリースに伴い、通知サービスをサードパーティーのアプリケーションまで拡張することを計画している。現在の通知システムは、電話を受ける場合やテキストメッセージ、カレンダーアポイントメントなどコアアプリケーションのみに有効だ。
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