マイクロソフトは4月30日、「Windows 7 RC」(製品候補版)の国内公開スケジュールを発表するとともに、日本語版に関する説明会を開催した。
マイクロソフト コマーシャルWindows本部 本部長の中川哲氏は、「(約10年)Windowsを担当しているが、RC版では最もパフォーマンスが高い」と自信を見せている。
Windows 7はメモリ搭載量が1GBを越えるとXPよりも確実に早くなる、1.5GB、2GBと積んでいけば、その軽さは「圧倒的になる」という。
新OSの登場のたびに課題として取りあげられるのは、アプリケーションの互換性だ。同社ではWindows 7に「Windows XP Mode」を用意し、この課題に対処していく考えだ。
ただし、ゲームなどのコンシューマ向けソフトへの対応というよりも、業務アプリケーション分野での解決策としてWindows XP Modeを用意したという。
中川氏は説明会でWindows XP Modeを披露したが、そこでデモされたのはInternet Explorer 6(IE6)だ。これは現在の業務アプリケーションの利用状況を踏まえると、非常に意味深なデモンストレーションとなった。
それと言うのも現在、小規模から大規模環境に至るまで業務ウェブアプリケーションはIE6のみの対応という場合が多いからだ。
なお、Windows XP Modeは中小企業で利用されている業務アプリケーションの互換性を保つことに主眼をおいている。同社では、大規模環境向けにはデスクトップ仮想化管理製品「MDOP(MED-V)」の利用を推奨している。Windows XP ModeではVHDの配付や、スクリプトを用いた作業の自動化に対応していないためだ。
Windows 7 RC版の提供が日本語ウェブサイトで間もなく始まろうとしている。日本語版の使用を始めると、ベータ版同様にメニューやUIが日本語化されていることが確認できるだろう。
しかし、深く掘り下げて使っていくと、まだまだ英語が残っている個所もあるという。
中川氏はその理由として、「Windowsの開発プロセスはVista以降に大きく変わった」ことを挙げている。
「Windows Vistaは何語でもないOSとして開発され、そのコアに言語パックをかぶせていた」とのことで、Windows 7でもおおむね同じ手法がとられているようだ。多少英語が残っているかもしれないが、「マイクロソフトはコアモジュールの開発に注力している」と受け取ってもらいたいと語っている。
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