ベライゾン、第1四半期決算を発表--Alltel買収効果で好調

文:Marguerite Reardon(CNET News.com) 翻訳校正:湯本牧子、小林理子2009年04月28日 12時41分

UPDATE Verizon Communicationsの2009年第1四半期における利益は、Verizon WirelessによるAlltelの買収が功を奏し、前年同期比5.3%増加した。だが、AT&Tとのワイヤレス市場における競争は過熱している。AT&Tは「iPhone」の好調ぶりを受けて高い伸びを示している。

 Verizonの発表によれば、米国時間3月31日締めの3カ月間における純利益は32億ドル(1株あたり58セント)で、前年同期の純利益30億ドル(1株あたり57セント)をかろうじて上回った。売り上げは、地域通信事業者Alltelの買収が大きく貢献し、約12%増の266億ドルとなった。Alltelが1年前にVerizon傘下に入っていたと仮定すると、増加幅は約3.3%となる。

 Verizon Wirelessは第1四半期に130万件の新規顧客を獲得し、加入者総数は8660万件となった。この中には、Alltelからの顧客1320万件が含まれている。Verizon Wirelessは、2008年にAlltelを買収したことで米国最大のワイヤレス通信事業者となった。

 全体的にみて、Verizonは困難な経済環境の中で健闘しているといえる。

 同社の最高執行責任者(COO)Denny Strigl氏は、アナリストや投資家らとの電話会見で、「予想どおり、当社は今四半期に多少の向かい風を経験した。だが今期の決算内容は、当社の強固な事業モデルの着実な実行と強み、および主要各事業、光ファイバネットワークサービス「FiOS」、ワイヤレスネットワーク事業への投資に重点的に取り組んだ成果を反映している」と述べた。

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