そんなアドバンスト・メディア株が突如、上昇し始めたのは業績計画の上方修正を受けた4月17日から。2009年3月期の連結業績について、当初6億8000万円を計画していた経常赤字が5億4000万円に縮小する見込みだと発表した。コールセンターや議事録分野での受託案件の徹底した工数管理と、教育、モバイル分野のライセンス収入拡大で下期から収益力が急改善。通期では赤字が継続するが、1〜3月に限ってみれば、経常損益で2900万円の黒字となる見込みとなっている。
稼げない会社が、四半期ベースながらようやく黒字に浮上する見込みとなり、株価も持ち前の材料性を発揮し始めている。新興市場もネット株を軸に人気を取り戻してきており、これもアドバンスト・メディア株上昇への追い風となっている。3月期決算は5月15日に予定。通期での黒字浮上は過大な期待かもしれないが、会社側から2010年3月期の赤字幅縮小計画が示されれば、株価の上昇トレンドが中期的にも続く可能性が高まるだろう。
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