Microsoftは、報道によれば、開発コード名を「Kumo」とする次世代検索エンジンの提供開始に向けて、40日のカウントダウン時計を社内ビルに設置したという。
ファンサイトLiveSideは米国時間4月26日、別のファンサイトNeowinの読者からの情報として、Microsoftが検索部門があるビルの中に、カウントダウン時計を表示するテレビを設置したことを伝えている。
Microsoftは、同社検索エンジンの社内テストを、3月より開始してきたものの、正式なサービス提供の時期に関しては、何ら情報を明らかにしてこなかった。カウントダウンの終了時期は、ちょうど6月3日に、SMX Advancedイベントにて、オンラインサービス事業のプレジデントであるQi Lu氏の講演が予定されている時期と重なっているようでもある。このタイミングはまた、Microsoftが今夏にスタートする検索エンジン向けの大規模な広告キャンペーンを計画しているという報道とも一致しているようだ。
Microsoftは、カウントダウン時計についての報道や、Kumoに関する計画に対して、一切のコメントを拒否している。
すでにMicrosoftは、Kumoという名称で検索エンジンの社内テストをスタートしているものの、同社内の複数の幹部が、Kumoは、同社が(新検索エンジン名として)検討中の複数の選択肢の1つに過ぎないと述べてきた。
Microsoftが、(検索分野で)主導権を握るのは容易ではないだろう。現在、Microsoftは検索市場において、GoogleおよびYahooの後塵を拝し、大きく差を広げられた市場3位のポジションをキープしており、検索事業で売り上げを伸ばすには程遠いシェアしか確保できていない。Microsoftは、社内においてさえ、自社の検索エンジン利用を進める上で障壁に直面してきた。
米CNET Newsが入手したKumoの初期のスクリーンショットによると、改良された検索エンジンでは、検索クエリを、複数のより詳細なオプションに分割するアプローチなど、いくつかのエリアに特化したものとなっているようだ。たとえば、「Audi」という検索用語で検索が実行されると、Kumoは、最初に表示される検索結果を、販売価格や燃費などの情報を太字で表示しつつ、一般的なインターネット検索結果を列挙し、その後に、Audiの部品、Audiの中古車、Audiのアクセサリ用品など、カテゴリ別の検索結果を表示するようになっているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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