Googleは米国時間4月23日、「Toolbar Labs」を公開した。ユーザーはこのブラウザアドオンにより、実験段階のツールバーの新機能を試せるようになる。最初に公開された新機能は2つで、位置情報サービスと簡体字中国語のサポートだ。
今回の動きは、ベータテストに対するGoogleの考え方を示す最新のデモンストレーションであり、Google Labsサイト刷新後の約1週間では第2弾となる。GoogleがLabsサイトでベータ版を試験提供するのは、製品がたとえ不完全な状態でも早めに公開し、製品を正しい方向に向かわせるのに必要な早期フィードバックを得ると同時に、同社の技術に注目を集めるのが目的だ。
新しいツールバーは、ダウンロードしてインストールする必要があり、対応ブラウザは今のところ「Internet Explorer」(IE)だけだ。ツールバーは画面の貴重なスペースを占めるが、Yahoo、Microsoft、Googleなどの企業にとっては、トラフィックを自社の検索エンジンに誘導し、他のオンラインサービスの利用を促進する手段として重要だ。
GoogleツールバーのLabs版が、すでに導入済みのツールバーから利用できるオプション機能になっていないのは、実験好きのユーザーにとって残念な点だ。もしオプション機能で提供されたなら、新技術をテストするのがもっと容易だったはずだ。2008年に公開された「Gmail Labs」には、この簡単にテストできるという利点がある。
第1の実験的ツールバーである「Toolbar with My Location」は、無線ネットワークの信号をもとに現在地を判断し、たとえば「Google Maps」にその情報を送ることができる。
第2の「Google Simplified Chinese Toolbar」は、簡体字中国語を狭い面積でより効率的に使えるよう工夫されており、翻訳機能が組み込まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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