Googleは、「Gmail Labs」のやり方を踏襲し、「Google Apps」を利用している組織が実験的機能を試用できるプロジェクトを開始した。
ただし、Gmailのユーザーは誰でもGmail Labsのオプションを試せるのに対し、「Labs for Google Apps」はグループ利用が原則となっている。組織のGoogle Appsアカウント管理者は、協業アプリケーションを使用可能にすることができ、それによりグループのメンバーはこれらを利用できるようになる。
また、Gmail Labsと違い、これらはスタンドアロン型アプリケーションで、Gmailアプリケーションのパネル上部に並ぶカレンダーや文書リストなどのように、既存のGoogle Appsサービスを増強するガジェットではない。
Googleは、「Solutions Marketplace」サイトに第1弾として3つのアプリケーションを提供しているが、将来的にはサードパーティーのプログラマーが自作アプリケーションを追加できるようにする計画だ。Googleによると、Labs for Google Appsのアプリケーションは、ウェブアプリケーションの汎用の基盤となる「Google App Engine」で実行できる。
第1弾のLabsアプリケーションの1つは、質問を投稿したり、回答してほしい質問に投票したりできる「Google Moderator」だ。GoogleはGoogle Moderatorサイトをホストしているが、Labs for Google Appsバージョンは当該グループのメンバー専用となる。
もう1つの「Google Code Reviews」は、開発したソフトウェアに関するコメントを得るのに利用できる。3つ目は、ショートカットURLを作成できる「Google Short Links」だ。このサービスでは、Google Appsユーザーがウェブアドレスに対して短いURLを設定できる。その短縮URLがブラウザに入力された際に、Googleがオリジナルのドメインに転送することになる。
Google Appsは、複数のオンラインツールのサポートを含むサブスクリプションプログラムを組織に提供している。サポート対象のツールは、Gmail、「Google Calendar」、チャット用の「Google Talk」、共同編集サイトを構築できる「Google Sites」、表計算とワープロ、プレゼンテーションで構成される「Google Docs」などだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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