T-Mobile USAは、スマートメーターを無線対応にするために最適な耐久性に優れたSIMカードを開発した。これにより、携帯電話以外の市場を拡大する狙いだ。
T-Mobile USAは米国時間4月23日、携帯電話などのモバイル端末で利用される従来のSIMカードよりもずっと小型の組み込み用SIMカードを発表した。同SIMカードには、プラスティックではなくシリコンが使用され、ピンの頭ほどの大きさとなっている。また、熱や湿気、振動といった環境要因に対応する耐久性を備えている。そのため、スマートグリッドなどの用途に最適だとT-Mobileは説明している。
スマートグリッドを構築する際に利用されるスマートメーター向けの技術を開発するEchelonが、T-Mobileの最新のSIMカードを採用する最初の企業となる。両社はまた23日、スマートグリッド技術の導入を促進するアライアンスも発表している。
スマートグリッドは、従来の電気メーターよりも多くの情報を記録するスマートメーターで構成される。スマートメーターは情報を通信ネットワーク経由で電力会社に送るため、電力会社の従業員が定期的にメーターを確認する必要はなくなる。電力会社はスマートメーターにより、自社のパワーグリッドを効率よく管理でき、利用者の電力料金節約を支援できる。
米国ではここ最近、国家の電力インフラ改善が重要な政治的課題となっている。米議会は、新しいスマートグリッド技術の開発を支援するため、景気刺激策のうち45億ドルを割り当てることを決定している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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