WDLC(Windows Digital Lifestyle Consortium)は4月23日、「2009年夏合同キャンペーン」の詳細を明らかにした。
WDLCは、Windows PCの普及拡大を目指して、国内のPCメーカー、ハードウェアおよびソフトウェアメーカー、コンテンツ/サービスプロバイダなどが参加している組織だ。現在は89社が参加する。
2008年には、PCの「需要喚起」を目的として、約5カ月間に渡って「旅行」をテーマに日常生活でPCやサービスを活用する「PC de 旅」キャンペーンを展開した。キャンペーンサイトのUUは105万で、目標の150万には届かなかったものの、PCの購入意向者は目標の30万人を大きく上回る40万人(同社調査)だったという。
合同キャンペーンの第3弾として、女性をターゲットとした「アイ.ハコブ」プロジェクトを業界37社で共同実施する。期間は4月23日〜9月30日まで。
コアターゲットは会社のPCや家族共有のPCを利用しているが、自分のPCは持っていない、ケータイ中心の生活をしている「F1層」(20〜34歳)の女性だ。
「PCとケータイ」をテーマにし、インターネットの写真共有サイトを利用してPCやケータイ、デジタル家電で写真を共有したり閲覧したりして、PCを使うことの楽しさを訴求したい考えだ。また、「おサイフケータイ」を通じて、PCのFeliCaポートやリーダ・ライタを使い、ネット決済の利便性なども提案していくしている。
このプロジェクトの企画・監修に放送作家・脚本家で映画「おくりびと」の脚本家として知られる小山薫堂氏を起用。小山氏はプロジェクトについて、「だれかとつながりたい、アナログで普遍的な気持ちをデジタルの力で応援しようというもの」とビデオレターでコメントを寄せた。自身も、アイ.ハコブプロジェクトサイト内でショートムービーやフォトレターなどをミュージシャンの秦基博氏とコラボレーションして披露する予定だ。
プロジェクトでは、WDLCのテーマをもとにして、参加する企業が各自で活動をアレンジする。たとえばNEC、富士通、東芝、マウスコンピューターらは女性向けのカラーを展開するPCを訴求する。ワコムは、タブレットを使い、撮った写真にプリクラのような手書き文字やイラストなどを入れて、より楽しく使える写真ライフを提案する。
女性情報サイト「オズモール」を展開するスターツ出版は、女性向けの旅行情報から写真撮影、オンラインでの写真共有など、「デジタル×おでかけ」の活用法をサイト内で紹介するという。
WDLCの会長でマイクロソフト 代表執行役 副社長の堂山昌司氏は、「日本は、2011年までに年間500万台ではなく1000万台を出荷できるポテンシャルがある。皆がテーマにのっとり、協力して活動をする。1回1回の積み重ねが大事で、総合力が1台でも多くのPCやケータイ、周辺機器、音楽を買ったり使ったりすることにつながる。世の中くらい話ばかりの中で、今回のようなテーマはメッセージ性がある」と語った。
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