Microsoftは、同社オンラインサービス事業の責任者として元米Yahoo幹部のQi Lu氏を採用する予定だが、その過程で、自社広告部門の最高幹部の1人を失うこととなった。
Microsoftは、Lu氏をオンラインサービス事業担当プレジデントに起用する一方で、元aQuantiveの最高経営責任者(CEO)であるBrian McAndrews氏が同社を退職する予定であることも発表した。McAndrews氏は、Microsoft社内でオンラインサービス事業の次期責任者の最有力候補と目されていた。同ポストは、前任のKevin Johnson氏がJuniper NetworksのCEOに就任するためにMicrosoftを退職したため、空席となっていた。
Microsoftによると、Lu氏は2009年1月5日付けで入社し、Steve Ballmer氏に直属するという。
Lu氏は声明で、「Microsoftには今後、オンライン業界に多大な影響を与える機会が数多くある。わたしはこのことに大変興奮している」と述べている。「Microsoftは、検索および広告技術のための確固たる基礎を築いてきた。また、オンラインサービスに次の技術革新の波を起こすために、研究者と技術者で構成される素晴らしいチームを設置してきた」(Lu氏)
Lu氏はYahooで10年間勤務した。最近では、エンジニアリング担当バイスプレジデントとして、同社の検索およびEコマース事業を監督した。Yahooの前は、IBMのAlmaden Research Centerの研究者だった。
Microsoftの検索事業の責任者を務めてきたSatya Nadella氏、シニアバイスプレジデントのYusuf Mehdi氏、そして新たにバイスプレジデントに就任するRik van der Kooi氏とScott Howe氏の4人がLu氏に直属することになる。Kooi氏は同部門の財務責任者となり、Howe氏はMcAndrews氏の退職後に広告主およびパブリッシャー向けソリューション事業の責任者になる予定。
Microsoftによると、McAndrews氏はすでに同社を退くことを決意しており、向こう数カ月以内に退職する予定だという。同氏は退職までの間、Steve Ballmer氏とQi Lu氏の相談役を務めるという。
Ballmer氏は声明で、McAndrews氏に対し次のような賛辞を送っている。
Ballmer氏は、「Brian McAndrews氏は、広告主およびパブリッシャー向けの世界クラスのビジネスを構築した。また、aQuantiveとMicrosoftとの統合を成功に導き、われわれの次の成長段階の基礎を築いてくれた」とし、さらに「Brianの退職は誠に残念だが、彼の決断を尊重し、理解しており、彼の今後の成功を祈っている」と付け加えた。
MicrosoftがLu氏を採用する計画は、Dow JonesのAllThingsDが報じていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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