拡大するカーシェアリング業界--ベンチャーから大手企業まで続々参入 - (page 2)

原田和英(アルカーナ)2009年04月15日 12時16分

 JR東日本も3月20日に カーシェアリングサービス「ECOレン太」を開始。対象は東京、川崎、八王子の各駅となっており、鍵の代わりにSuicaを利用する点が特徴的だ。

 また3月24日には、駐車場経営のパーク24がマツダレンタカーを買収。「カーシェアリング事業」に参入すると発表した。マツダレンタカーの「カーシェア24」は2005年より運営され、北海道や兵庫、広島、福岡などにもステーションがある。

 ガーラ元代表取締役社長の廣末紀之氏が代表取締役社長を務め、ngi group元会長の西川潔氏やビズシーク元代表取締役の小澤隆生氏が取締役を務めるコミューカは、世田谷区や目黒区において中古プリウスのカーシェアリングを3月25日に開始している。同日には、クレアティー・サービスがマンションやホテル向けのカーシェアリングサービス「Withree(ウィズリー)」を開始した。ユーザーは携帯電話やウェブサイトから予約が可能。

 4月に入ってもいくつかの発表があった。中古車販売のガリバーインターナショナルがカーシェアリング事業へのを発表。「Gulliverカーシェアメイト」というサイトを公開し、4月10日よりサービスを開始している。サイト上では「コストシュミレーション」が用意され、所有とシェアのコスト比較ができる。

 4月17日からは、オリックス自動車のカーシェアリングサービス「プチレンタ」がJR山手線全29駅に車両ステーションを設置。「長距離間は鉄道で移動し目的地付近でカーシェアリング車両を利用する」という目的に近づけるそうだ。

 このように大きな動きが見られるカーシェアリング業界だが、交通エコロジー・モビリティ財団の2009年1月における調査では、「車両ステーション数357カ所、車両台数563台、会員数6396人」ほどの規模。まだまだ可能性を秘めた業界のようだ。

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