不景気の中、車を短時間だけ借りるカーシェアリングが注目を集めている。カーシェアリングベンチャーのコミューカは、中古車を活用することで値段を下げ、この市場を開拓しようとしている。
コミューカは2008年7月に設立された企業。ガーラ元代表取締役社長の廣末紀之氏が代表取締役社長を務め、ngi group元会長の西川潔氏と、ビズシーク元代表取締役(現在は楽天に買収)の小澤隆生氏が取締役を務めている。
中古車専門のソーシャルネットワーキングサービスを運営するトロイカと組み、中古のトヨタ自動車製ハイブリッドカー「プリウス」を活用することでコストを下げた。利用料金は個人の場合月額2000円で、別途利用時間15分ごとに300円かかる。また、走行距離20kmを超えると、1kmあたり20円必要だ。入会金は5000円、利用に必要なICカードの発行手数料が1500円となっている。
利用する際には、インターネットで予約する。予約した時間に「ステーション」と呼ばれる車が置いてある場所に直接行き、入会時に作成したICカードを使って車のロックを解除する仕組み。車のエンジンキーは車内に付けられている。利用終了後には利用金額がメールで通知され、代金はクレジットカードで支払う仕組みだ。
ファミリー層が多い世田谷区、目黒区内の東急田園都市線、東横線沿線を中心に、10カ所のステーションをオープンさせた。徒歩10分間隔で、今後もステーションを増やしていくという。
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