Googleは米国時間3月26日、非効率的な事業エリアを見直し、より楽観的な見通しが立てられていた経営期に大幅な採用を行ったセールスマーケティング部門で、200人規模の人員削減に踏み切ることを、同社の公式ブログで発表した。
Googleのグローバルセールスおよび事業開発担当シニアバイスプレジデントであるOmid Kordestani氏は、「全世界でわずか200人を下回る規模にとどまるものの、当社のセールスマーケティング部門における大幅な人員削減に踏み切る計画を、26日付けで明らかにした。他の多くの異なるオプションも模索したものの、結局のところ、当社事業の効率性および効果性を改善する上で、組織再建に着手せざるを得ないとの結論に達した」と語っている。
今回の人員削減対象となる社員には、退職に伴う保障があるほか、2008年12月末時点で2万222人に上る従業員を抱えるGoogleの社内で、別の職務を見つける機会が差し伸べられる。
Kordestani氏は「これまでGoogleは、非常に短期間で著しいまでの急速な成長を遂げてきた。これほどの急成長を遂げる企業内では、あらゆる物事を適正に進めるなど不可能であり、これこそが、まさにGoogleの社内でも問題となってしまった。ある分野では、無駄な努力を繰り返し、複雑な意思決定プロセスすら招きかねない、重複する組織構造が生まれてしまっている。これにより、当社のチームでは、然るべき効果性および効率性が失われてしまっていた。そのうえ、当時は成長トレンドを予期していた特定の分野に備えるため、過剰投資が行われてしまった」と述べた。
Googleは、売上高、事業規模、将来の野心的計画などの分野で急速な成長を遂げ、シリコンバレーの他の企業にとっても驚異的な存在となってきたのだが、やはり世界経済の後退という災難の影響からは逃れることができず、出版広告事業に関わるプロジェクトなどからは撤退して、収益性の改善に努めていた。Googleは2008年に、契約社員の削減へと着手し、2009年に入ってからは、人事部で100名を削減したほか、ラジオ広告事業でも40名が職を失った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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