景気後退が経済への影響を及ぼす中、IBMがさらなる人員削減の準備を進めているという。Wall Street Journal(WSJ)が米国時間3月25日付けの記事で報じている。
今回の人員削減は、IBMのグローバルビジネスサービス(GBS)部門の米国内での従業員が対象になると見られており、その仕事の多くが、インド国内の従業員に割り振られることになると、WSJは伝えている。
差し迫ったIBMのサービス部門の人員削減に関するうわさは、全米通信労働組合(CWA)の関連組織で、IBM内で労働組合の編成を目指している「Alliance@IBM」の間で広まっている。
Alliance@IBMのサイト上では、同社サービス部門で差し迫っている人員削減について、以下のような2つの投稿が掲載されている。
2009年3月25日投稿:IBMのGBS部門の「Band 10」に所属する2人から、24日に伝え聞いた話なのだが、いずれも26日が、GBS事業部の大勢の従業員に影響を及ぼす、重大な人員削減の実施日となる可能性が高いと語った。双方とも、かなりの確率で、自分たちも解雇されることになると覚悟していることを話してくれた。そして、26日が、「ブラックサーズデー」とも呼ぶべき日になるだろうと述べている。すでに幾人かの従業員が、26日午前中に短いミーティングをしたいと、上司から持ちかけられていることも聞いている。自分の上司は、まだ何も言ってこないものの、こうした知らせがあることを覚悟しているつもりである。(匿名)
2009年3月25日投稿:もうまもなく、GBSでのレイオフが確実に実施されることになるだろう。同事業部全般に影響を及ぼす、大規模な人員削減となる見込みだ。(匿名)
IBMからは、現時点では正式なコメントが得られていない。
IBMはすでに1月に一連の人員削減へと踏み切ったものの、対象分野や地域などの情報は、一切明らかにされていない。しかしながら、複数報道によれば、北米地域を中心にレイオフが実施されたようである。
IBMは、2009年第1四半期の決算発表を、4月20日に予定している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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