グラフィックチップメーカーのNVIDIAは、Wii開発者向けにPhysXテクノロジの提供を開始したと発表した。同社は米国時間3月18日にも、ソニーの「PLAYSTATION 3」向けPhysXツールおよびミドルウェアプロバイダーになったと発表したばかりだ。
NVIDIAは19日の任天堂関連の発表で、同社がWii向けサードパーティーツールソリューションプロバイダーとして認定されたと発表した。その結果、NVIDIAは、登録されたWii開発者向けにPhysXテクノロジのソフトウェア開発キット(SDK)の提供を開始したという。
NVIDIAのPhysXテクノロジは、物理法則を基礎とし、ゲームに登場する物体がゲーム内の物理事象に動的に反応可能にするための技術。一般にNVIDIAの主張するPhysXのパフォーマンスは、同社グラフィックチップ上でのものだ。しかし、NVIDIAの広報担当Bryan Del Rizzo氏によると、これはPCの場合のみ当てはまるという。ゲーム機の場合、PhysXプロセシングは、GPU(グラフィックスプロセシングユニット)が存在してもGPUではなく、CPU(セントラルプロセシングユニット)によって行われるという。
任天堂のWiiにはPowerPCベースのCPU「Broadway」とAMD-ATIのGPU「Hollywood」が使用されている。一方、ソニーのPLAYSTATION 3にはIBM製CellプロセッサとNVIDIA製GPUが使用されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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