「Muziic」が、YouTubeの管理者から求められた変更に応じることに同意した。Muziicは、YouTubeのビデオを操作することなく、音楽を自分のPCにストリーミングできるサービス。15歳の共同開発者は、YouTubeからの求めさえクリアすれば、サービスの妨げになる障害は他にないと考えている。
ティーンエイジャーの共同創設者David Nelsonさんによると、YouTubeの管理者から先週、Muziicの動画プレーヤーのサイズが同社のAPI利用規約に違反しているとの連絡があったという。数日間にわたる議論の末、Nelsonさんはローンチ当初は非常に小さかったプレーヤーのサイズを大きくすることに同意した。
米国時間3月17日、NelsonさんはCNET Newsの取材に対し、この変更によってYouTubeの関係者が満足し、同サービスへの異議を唱えることや他の変更を求めることはしなかったと述べた。YouTubeの関係者は取材依頼に応じなかった。
「わたしたちは、Muziicの将来に心を躍らせている」とNelsonさんは述べ、「YouTubeやGoogleと一緒に、Muziicの調整作業ができて幸せだ」と続けた。
Nelsonさんの年齢が若いことが主な理由だが、Muziicはローンチ以来、多くの注目を集めてきた。しかし、MuziicはYouTubeでの音楽エクスペリエンスを容易に享受できるようにしたことでも好意的な評価を勝ち取っている。同サービスを利用すると、ユーザーはMP3のように音楽ビデオを簡単に扱うことができる。またその一方で、YouTubeが取得した音楽ライセンスが、MuziicのようなYouTubeに便乗したサービスにまで及ぶかどうかについても、疑問が投げ掛けられている。
Muziicの極めて小さな動画プレーヤーはYouTubeの利用規約を満たそうとする目的のためだけに埋め込まれていたようだが、筆者も当初よりこれがYouTubeに容認されるか怪しんでいた。実際のところ、Muziicは受け入れられなかった。
しかし、YouTubeも柔軟に対応してくれたとNelsonさん親子は述べる。変更が加えられたプレーヤーも、YouTubeの従来のプレーヤーほど大きくはない。新プレーヤーはユーザーにソフトウェアアップデートで提供される予定。
Muziicの共同創設者でDavidさんの父親であるMark Nelsonさんは「わたしたちは実際のところ、この変更がMuziicの改善に役立つと思う」と述べた。
確かに、Muziicは依然として多くの不確実性に直面している。複数の音楽業界情報筋によると、大手音楽レーベルらは現在、同サイトの存在を認識しているものの、まだ介入はしていないという。Nelsonさん親子は、これらレーベルに誠意をもって対応したいと述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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