タッチするだけで、プロフィールやブログのURL、Twitter、FacebookのIDなどの情報を交換できるソーシャルな名刺「Poken」が日本で発売された。Pokenの概要はこちら、使用レポートはこちらの記事を参照してほしい。
Pokenを使うと、ウェブサイトと連携して自分のプロフィールを管理したり、知り合いのプロフィールを確認したり、データをvCard形式でエクスポートしたりできる。日本のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)にも対応していく予定だという。
スイスから来日中のPoken創立者兼CEO、Stephane Doutriaux氏に、Poken開発のきっかけ、日本展開について聞いた。
数年前に大学院に戻ってMBAを取得しようしたことがスタートです。同期は90人いたのですが、そのなかの何人かとはFacebookやLinkedIn、Skypeでつながっていたものの、大多数とはコネクションがありませんでした。
そこでふと実感したのは、リアルな場でお会いしている人たちと、インターネットのSNSの間の架け橋になるデバイスがないということです。
結局、多くの人たちがFacebookやLinkedInに代表されるSNSを利用していますが、パーティや飲み会の場で、「ログインネームを教えてください」とはなかなか聞きづらいし、手続きとして面倒です。そこにPokenがあれば、タッチするだけでいろいろな情報を交換できるようになると考えました。
我々の造語で言えば、Pokenは「ソーシャル名刺」です。いままでは紙の名刺、つまりハードコピーを渡すことが100%主流でしたが、Pokenはオンラインで名刺とSNSの情報を管理できます。
使い方は簡単です。誰かに会ったとき、お互いのPokenをタッチするだけで、タッチした時刻と相手のPokenのIDが記録されます。その後、Pokenのウェブサイトにアクセスすると、相手がどのようなソーシャルネットワークに参加しているかがわかります。
もう1つ、応用的な利用方法は名刺を手軽にデータ化できるということです。通常、紙の名刺をデータベースに入力するのは非常に面倒ですが、それもPokenならvCardでダウンロードして、携帯電話やOutlookと同期できます。
Poken本体にはまったく個人情報は入っていません。Pokenにはハードウェアの個体番号と暗号化されたデータです。PokenからPokenに転送されるのは、タッチした日付と時間、個体番号のみです。これらはすべて暗号化されています。
PokenをPCに接続し、タッチ記録と個体番号をサーバにアップロードすることで、サーバ上で他のユーザーとプロフィール情報を交換します。
Pokenを紛失しても問題ありません。データが入っていませんから。これまで利用してきたデータはすべてセキュアなサーバに入っておりますので、新しいPokenを購入して既存のアカウントにサインインすれば問題は解決されます。
アカウントは当然、ログインIDとパスワードで保護されています。一応、Pokenを紛失した際にはメールで報告できます。そうすると、そのPokenはシステム上で利用不可になります。
オートログイン設定には注意してください。オートログインを有効にしている方は、紛失したことがわかったら、すぐに無効にする必要があります。
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