青空文庫呼びかけ人の富田倫生氏はBitTorrentでの配信を許可した経緯をこう語る。「サイト内の全データを頻繁にダウンロードする利用者もいます。ですからもっと効率良く、全データを配信するアイディアは常にありました。しかし、インターネットで公開しているファイルだからというためらいもあり、なかなか実行するに至らなかったのです。提案を受けた際は断る理由もなく、いくつかの調整をするだけで“やってもらおう”ということになった次第です」。
青空文庫 全のDVDは、もともと2007年7月に開催された青空文庫の10周年記念のパーティーの記念品として作成されたものだが、そこに参加していた門田裕志氏が図書館への配布を計画したことからこのプロジェクトはスタートしている。
「図書館という本好きが集まる場所に、青空文庫に触れる機会を作るのは意味があること。また、私達は著作権の保護期間を50年から70年に延長するという議論に反対する活動をしていますが、そういった趣旨を伝えるのにも図書館に青空文庫 全を置くのは意義があることだと考えました」(富田氏)
今回のBitTorrentによる配信をスタートしたKoumei_S氏は、このDVDを図書館だけでなくDVDに焼いて知り合いに配布したり、技術的な用途に使うなどの活用を提案している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス