NPO法人であるEC研究会は11月16日(金)、東京・東新橋の汐留住友ビル16階株式会社ケイビーエムジェイのセミナー会場において、第11回「日本オンラインショッピング大賞(OLS大賞)」受賞者発表ほか、7賞の受賞式を開催した。
同賞は、1997年に企業と個人間の電子商取引分野(BtoC)に特化した、日本初の≪大賞≫イベントとしてスタートしたもので、今年で11回目を迎えていた。また、2004年8月には「日本ブロードバンドビジネス大賞」、2005年8月に「ユビキタスジャパン・グランプリ」を新設した。さらに、2006年8月に「ウェブ2.0ビジネス大賞」と「日本検索経済大賞」の2賞を新設、そして今年9月には、アバタービジネスの盛り上がりを受けて「アバタービジネスグランプリ」を新設した。
「日本ブロードバンドビジネス大賞(第4回)」(略称:BBB大賞)は、株式会社ニワンゴの『ニコニコ動画』と『ニコニコ市場』が受賞した。みんなが動画にコメントを書き込める『ニコニコ動画』は参入からわずか10か月で登録会員数300万人を突破し、有料会員数も8万人を得ている。また、動画の直下に関連する商品の広告を表示できる『ニコニコ市場』を設置。日本生まれのビジネスモデルとして、世界への飛躍が期待できるのが受賞理由。
「ユビキタスジャパン・グランプリ大賞(第3回)」(略称:UJG大賞)では、株式会社ユビキタス・ビジネステクノロジーが受賞した。携帯サイト構築・運用サービス『MS2(エムエスツー)』の紹介サイトとして活躍し、国内では、雑誌社、新聞社、学校、企業など70サイト以上の導入実績を保有している。欧州のキャリア『オレンジ社』など、EU内の9か国・14キャリアの公式課金に対応。200サイト以上の導入実績をもつ。
「ウェブ2.0ビジネス大賞(第2回)」(略称:WNB大賞)は株式会社カヤックの『BlogDeco(ブログデコ)』。自社開発のオリジナルなブログパーツ31個を展開しており、登録ユーザー数は7万人を突破している。SNS機能を搭載したもの、SEO対策用、アフィリエイト支援用など多彩あるほか、他企業や他サービスとの提携による企画開発も手がけており、ブログパーツのレビューなども提供していることが受賞につながった。
「日本検索経済大賞(第2回)」(略称:NKK大賞)は、宣伝ジョーズ株式会社の『LPO通信簿』。さまざまな検索キーワードに対して、相応しい記事ページを自動的に提示する。ページ数が多いウェブサイト(例えば総合通販サイトなど)に対して、より効果的なLPOサービスを提供することができることが評価された。
このほか、「三石玲子賞(第5回)」を発表。2003年7月に急逝された故・三石玲子さんのEC分野における多大な貢献を称え、また生前の三石さんの厳しくも温かい、そのたぐいまれな批評家精神の継承に資することを目的に、『三石玲子賞』奨励賞部門を新設したもの。
「奨励賞」では青空文庫の『青空文庫』が受賞。97年7月の発足以来、死後50年を経過した文学作品などを社会が共有することの意義を深く認識。2007年10月に国内外の作家400名余、約6500作品を1枚のDVDに収め、全国の図書館約8000館に無料配布した。人類が培ってきた知識や情報の共有化をさらに推進しているのが受賞理由。
また、同じく「三石玲子賞(第5回)」で心に響く文集・編集局の『心に響く文集・編集局』が受賞した。2004年5月以降、日本海の景勝地・東尋坊での自殺予防のためのパトロールを開始。これまでに百数十人以上の自殺を予防している。また、家出人の捜索や悩み事の相談なども受理し、文集の出版やホームページの運営などを通して『命の尊さ』を深く訴え続けている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」