カリフォルニア州パロアルト発--Facebookは米国時間3月4日、ユーザーによる情報のフィルタリング方法の大きな変更と、ページの刷新を発表した。
Facebookの最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は4日午前、当地で行ったプレゼンテーションの冒頭において、ソーシャルネットワーキングにおける最も大きなトレンドの1つは情報の流れの整理であると述べた。同氏は、TwitterやMySpaceのようなサイトがこういった流れの整理を推し進めており、Facebookも同方向に向けて進化する必要があると述べた。
Zuckerberg氏は「われわれは今や、こういった情報共有の流れを加速化していく段階にある」と述べるとともに、「今日、その方向に向かって歩み始めたところだ。これは、長い間取り組んできた類のものではない(中略)われわれもしっかりした未来像を描けているわけではない」と述べている。
この点に関して、Facebookの製品開発責任者であるChris Cox氏は、プライバシー機能の変更や、学生たちの間で利用されるようなクローズドなシステムから同氏の母親でも参加できるようなシステムへの転換も含めて、Facebookの変遷について簡単に(実際はそうでもなかった)説明した。こういったことすべてから、新たな選択肢が生まれてきたのであり、Cox氏いわく、それによって「プロフィールと公開ページが同じものとなる」のだという。
Cox氏によると、「これでユーザーは、自らのプロフィールを、サブスクライブしている他のユーザーに公開できる」ようになり、「これはつまり、ページがよりプロフィールのようになるということを意味している。ページは、(Cox氏の母親のFacebookプロフィールの話のような)外観と雰囲気を備えたプレゼンスを有することになるだろう」という。
ローンチパートナーには、CNNやU2、Obama米大統領、「The Today Show」、Michael Phelps氏も含まれている。
Zuckerberg氏によると、今回の変更には、ユーザーが同社のサービスを利用して公開している2種類の情報、すなわち家族や友人に対する情報と、フォロワーに対する情報の双方を共有しやすくするといった目的もあるという。これにより公開ページは、アクセスが制限される神殿のようなものではなく、放送メディアのようなものになっていくだろうという。
またZuckerberg氏は、今回の変更により、新たな広告収入の道が開かれることになるとも述べている。同氏は「われわれの現行の広告モデルにおいても、こういったことは広告収入を押し上げる原動力となっている」と述べるとともに、「今回の変更には、人々が考えることになる新たなモデルも含まれている(中略)行動ストリームを通じて他の人々とつながり、さまざまなコミュニケーション手段を持つようになることで、そのつながりが存在している間は数多くのインプレッションおよびクリックが得られるということになる。人々は人とのつながりを指標として捉えるようになる」と述べている。
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