Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は米国時間2月26日、ユーザーから批判を受けて先週プライバシーポリシー改訂を一時撤回した件に関して記者会見を開いた。同氏は、Facebookの統治方法を改め、単純に新しいサービス規約の文書を発表するのでなくコミュニティー主導で検討することを明らかにした。
新しい計画の要点は、Facebookの規約を今後変更する場合、「通知とコメント」というユーザーも含めた公開討議にかけられるということだ。このフォーラムはFacebookユーザー全員に公開される。Facebookが提示したサービス規約変更が特に議論にならず、わずかなフィードバックしかない場合は、一定期間の後にユーザー合意書に組み込まれる。しかし、提示された変更点をめぐって論争や意見の不一致が生じた場合、ユーザーは討議を行い、最終的にはFacebook規約の修正について投票できるとしている。
Zuckerberg氏はこの新しい枠組みを、Facebookが今後前進するための「統治文書」だとしている。「公開性と透明性は、ここまでで終わりというものではない。そこに向かって進む過程のことだ」と、Zuckerberg氏は述べた。
Facebookは規約を密接に話し合うため「ユーザー協議会」を設置する。最初の協議会に向けてFacebookは、「起草文書について最も洞察にあふれた建設的なコメントを書いたユーザーを、グループの創設メンバーとして招待する」と説明した(本当にオープンな協議会なら、Facebookのコミュニティー自体から選ばれた会員が含まれるはずだ。たぶんどこかの時点で、Facebookの代表を選ぶことになるのだろう)。
新しい民主的なFacebookの統治方法は、先般のFacebookによるサービス規約変更騒動に大きな影響を受けている。「われわれは先週起こったことを、人々がFacebookをいかに気にかけ、Facebookの統治をいかに望んでいるかを示す力強いシグナルと受け止めた」と、Zuckerberg氏は語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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