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「ホムペ」「プロフ」「リアル」--ケータイ世代が生み出す新コミュニケーション - (page 2)

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ホムペの「部品」がヒットする理由

 こうしたモバイル独特のコミュニケーションサービスは、実際にどのような形で利用されているのだろうか。ホムペ作成サービスの「@peps!」や、プロフやブログなどの「Chip!!」を運営しているピーネストの代表取締役社長、村田泰氏に話を聞いた。

@peps! ピーネストのホムペ作成サービス「@peps!」。利用者は10代女性が圧倒的多数を占めているという

 ピーネストのサービスは利用者のおよそ8割が10代女性で占められているという。2009年1月時点における@peps!の月間アクセス数は21億ページビュー(PV)、登録アカウント数は330万ID。Chip!!の月間アクセス数は9億PV、登録アカウント数は550万IDとなっている。中でも「Chip!!ブログ」は2006年からリアル機能を提供しており、Chip!!の中で最も多い220万IDを獲得している。

 ピーネストは当初、@peps!のみを展開していたが、そこからプロフ、ブログなど一部の機能を切り分ける形で「Chip!!ブログ」「Chip!!プロフィール」などの提供を開始した。Chip!!の各サービスと、@peps!で提供されている同種の機能を比べても、その内容や使い勝手に大きな違いはない。しかも@peps!とChip!!の各サービスにおけるアカウントはそれぞれ個別に取得し、管理する必要がある。

 なぜ、このようなサービス展開をしているのだろうか。村田氏によると、「例えば『リアルは○○を使うけど、プロフは××を使いたい』といったように、自分が好きなサービス、使いやすいサービスを“つまみ食い”してホムペを作り上げるユーザーが多い」という背景があるのだという。つまり、ピーネストはホムペを作るためのパーツとしてChip!!を提供しているのだ。こうしたパーツの情報は口コミで広まることが多く、村田氏は「友達が使っているから自分も使う、といった理由でパーツを選ぶ傾向がある」と話す。また、「『リアル=Chip!!ブログ』『プロフ=前略プロフィール』などと、特定のサービスと結びつけてとらえている人も多い」とも話している。

 Chip!!には「Chip!!リンク」というサービスも存在する。これは単なるリンク集を作るだけの非常にシンプルなものなのだが、「『色々なパーツをまとめるための場所が欲しい』と、多くのユーザーから要望があって用意した」(村田氏)という。現在の登録アカウント数は100万IDといい、人気サービスの1つとなっているようだ。

「宣伝してないのに人が来る」から閉鎖する

 では、@peps!やChip!!のメインユーザーである女子中高生は、どのような形でホムペやリアル、プロフなどを駆使してコミュニケーションをしているのだろうか。

 村田氏によると、彼女たちのコミュニケーションの大きな特徴は、リアル社会での友達がバーチャルの友達にもなり、ネットでの付き合いとして発展していくところにあるという。リアルな友達と昼間だけでなく夜も繋がっている感覚を得るために、こうしたサービスを積極的に利用するのだそうだ。

 一方、ネット上で友達を作ることに対しては「怖い」という印象を持っており、消極的なのだという。テレビや新聞などでネットの負の部分が取り上げられている影響が強いようで、「携帯電話は画面が小さく一度に表示される情報量が少ない分、メディアで見聞きした情報から(『携帯電話の番号が分かってしまうのではないか』などと想像を膨らませてしまい)、なおさら怖い印象を持つのではないか」と村田氏は話している。

 このため、自分のホムペなどを不特定多数に見られるのは好まない人が多く、「友達や仲良しグループだけに見て欲しい」という傾向が強いという。プロフィールや、プリクラなどの写真を公開するといったように、個人のデータボックスのような形で活用されるケースが多いようだ。サイトを閉鎖する理由にもそうした心理が色濃く表れており、「友達がアクセスしてくれず、誰も見てくれなくなった」というものや、「友達以外には見られたくなく、宣伝も何もしていないのにアクセスが急に増えたのが嫌」というものが多く見られるという。

 彼女たちは可処分所得こそ少ないが、可処分時間は多い。それゆえ「暇な時間をどう過ごすか」ということを常に考えており、結果としてリアルやプロフを使った積極的なコミュニケーションが生まれているのではないかと、村田氏は分析している。

 ただ、彼女たちのサービス利用頻度は学校行事に左右される。@peps!などのPV数は学校行事のシーズンに応じて大きく変化するといい、例えばテスト勉強期間や受験シーズンは落ち込み、逆に夏休みや冬休みといった長期休暇時には跳ね上がるのだそうだ。

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