米Yahooの新最高経営責任者(CEO)であるCarol Bartz氏は、同社サービスのユーザーのニーズへ、より迅速かつ明快に対応できるようにとの願いから、同社組織の再編を発表した。
Bartz氏は米国時間2月26日、同社の公式ブログ上で、「Yahooの成長を加速させることになると確信する、新たな経営体制の構築に着手することとなった」と記している。具体的な再編の内容としては、Yahooは、これまで築き上げてきたもののうち、いくつかの組織を廃止し、より顧客のニーズに重きを置いた、新たな部門が立ち上げられている。
Bartz氏は、「Yahoo社内の人間にとっては、今回の新組織は、あらゆる物事が一層シンプルに進むようになることを意味している。これまでの忌まわしき停滞は過去のものとなって、より迅速な決定を下すことが可能となり、さらなる顧客へと焦点を合わせた取り組みが実現する。毎日、Yahooを利用しているユーザーにとっては、思わず『すばらしい』と声を上げるような、より良い製品が提供されることになるだろう」と述べている。
1つの大きな変化としては、これまで最高財務責任者(CFO)を務めてきたBlake Jorgensen氏が、後任の決定次第、Yahooを去ることになると発表されている。
今回の再編は、Bartz氏が、Yahooの共同創設者であるJerry Yang氏から、1月にCEO職を引き継いで以来、最初の大きなステップとなる。同社は、これまで長年にわたって、より競争力のある、売り上げのアップにつながる体制の構築へと真剣に取り組んできており、いまや同社は、非常に厳しい経済事情の下で、この課題に直面することを余儀なくされている。
すでに同社は、後任のCFO採用を目指して動き始めているという。Jorgensen氏は、業務の引き継ぎが終了するまでは、今後もCFO職にとどまることが発表されている。
今回の再編に伴う、さらなる詳細な変更点には、以下のようなものがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」