これまでGoogleやWikipedia、Amazonや楽天といった検索を始め、Twitterへの投稿機能などを提供してきたpopInだが、今回新たに提供を開始した「popDIY」は、あらゆるページのテキストフォームをpopInに組み込んで、popInのインターフェースで利用できるというもの。
たとえば、選択したキーワードを専門用語の辞書サイトで検索し、結果の部分だけをウィンドウ表示するようなことができる。これまでの検索機能はpopInが採用したサイトしか利用できなかったが、popDIYを使えば検索サイトに限らずどんなサイトもメニューに組み込むことができる。
さらに今回は、複数の検索機能を同時に使用できる「グループ機能」も公開されている。いわゆるメタサーチをカスタマイズできる機能で、お気に入りの検索サイトをひとつのグループにまとめておけば、グループ内のすべてのサイトを同時に検索して、結果をまとめて表示することも可能だ。
どんな動作をするか、popInのメニューには「価格比較」というグループが標準で設定されているので試してみるのもいいだろう。複数のECサイトから同時に価格情報を検索してくれるので、検索の手間がかなりはぶけるのを実感できるはずだ。
popDIYおよびグループ機能の設定はすべて、ページ遷移することなくウィンドウ内で行なえる。ウィンドウのデザインも洗練され、一段と完成度を増したアップデートとなった。
そのほか、リンク部分をマウスオーバーして表示されるボタンをクリックすることで、リンク先のテキストの一部が表示される「プレビュー機能」なども追加した。
popInはもともとブックマークレット形式で2008年夏にサービスの提供を開始した。その後ユーザーの要望も踏まえて2008年10月にはプラグイン版を提供。さらにデザインの改善や機能追加を進めて最新版の提供に至った。開発者で東京大学大学院の程涛氏は「(popInDIYの機能追加によって)やっと満足できるようなものができた」とコメント。今後はプラグイン形式に限らないサービス提供も検討する。
なお、同社は2008年11月に元ブレイナー創業者の本田謙氏を取締役に迎えている。コンテンツマッチ広告の開発からブレイナーの起業までを経験する同氏は、「開発、経営の両面でpopInをサポートしていく」としている。
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