カシオは1995年、液晶モニターを搭載し、撮ったその場で見られる初のデジタルカメラとして「QV-10」を発売した歴史を持つ。また、2002年には小型薄型のカードタイプの「EX-S1」、2008年にはハイスピード技術を搭載した「EX-F1/FH20」を発表している。
「カシオはつねにデジタル技術を駆使した開発を行い、デジタルカメラならではの新しい用途を切り開いてきた。世界的に厳しい環境が続いているが、ハイスピードムービーと高速画像処理技術を持つ新製品は、QV-10やEXILIM CARDに勝るとも劣らない歴史を作ってきた第3世代のデジタルカメラ」(専務取締役の鈴木洋三氏)と自信を見せた。
また、開発を担当するQV事業部開発統括部長の中山仁氏は、「EX-F1のときには熱設計に余裕がある設計をしていた。センサーユニットを小型化し、温度対策を改良して小型薄型化を実現した。他社はそう簡単に小型化できないのではないか」と話す。
詳細は明らかにしなかったが、テレビと接続してハイスピードムービーや連写画像などが楽しめる「EXILIM STATION」をまもなく発売することを表明した。HDMI出力を搭載し、HDDとの接続、プリンタとも接続できるという。発表会場では製品も披露し、デモを行っていた。
どれだけ差別化商品を作るかが事業のポイントだとして、高速連写やムービーを武器に、他社との差別化を図っていく方針だ。
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