出版業界が徐々にオンラインへと移行する中で、Googleは、それとは逆方向を目指す試みが、とりわけ広告分野においては困難であるとの結論に達した。
「Google Print Ads」プログラムのディレクターであるSpencer Spinnell氏は米国時間1月20日、「Print Adsによって、新聞社には新たな売り上げの源が確保され、消費者向けに、より関連性の高い広告が出されることになると期待していたのだが、われわれや、われわれのパートナー企業が望むようなインパクトをもたらすことはできなかった。その結果、われわれは、Print Adsの提供を2月28日をもって打ち切ることになる」と、公式ブログに記した。
Googleは、2006年11月にPrint Adsの提供を開始し、2007年には、その提供エリアを拡大したものの、折しも不況の影響力が最大限に強まり、ついにGoogleは、経費削減のために、数々の提供プロジェクトの見直しを進めることとなった。Googleは、ビデオおよびラジオ業界向けにも、同種の広告プログラムを提供している。
Spinnell氏は、引き続きGoogleが、悩めるジャーナリズム業界へのサポートを模索していく方針であることを強調している。
「今後もわれわれは、出版業界が、売り上げを確保して、コンテンツの配信および集約化を図り、新たにインターネット上でも読者を獲得できるように、協力を惜しまないつもりである。新聞社をサポートするためには何ができるのか、これからも人材を割きつつ、さまざまな可能性を探っていきたい。現在のPrint Adsで提供している製品サービスは、適切なソリューションではないことが明らかになったが、そこに注ぎ込んでいたリソースを、もっとユーザーや広告主、出版業界にとって意義あるインパクトをもたらす、新しい革新的なオンラインソリューションへと回せるようにしていきたい」と、Spinnell氏は語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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