まだ半ばラスベガスからの時差ボケと格闘中ではあるものの、まずわれわれが最初に取り組むべき仕事リストの中に、いまや広く提供が開始された「Windows 7」ベータ版を、ネットブック上にインストールしてテストすることがある。
2009 Consumer Electronic Show(CES)の期間中に、複数PCメーカーとのオフレコの談話とはなるものの、Intelの「Atom」プロセッサをCPUに採用するシステム上で、Windows 7が快適に動作するということを耳にしてきた。これは、通常はVistaに関しては当てはまらないことである(それほど優れたユーザーエクスペリエンスを提供してこなかったようだが、それでもVistaが、Atomプロセッサおよび2Gバイトのメインメモリを組み合わせた、ソニーの新モバイルPC「VAIO type P」を用いたベンチマークテストでは、実はかなり良い結果を出してきていることは注目に値するだろう)。
早速われわれは、32ビット版のWindows 7を、典型的なネットブックにインストールしてみた。インストールはスムーズに進み、一見したところ、ネットブックでWindows 7は快適に動作するようである。とはいえ、ワイヤレス通信カードは、初めは検出されなかった。最終的には、この不具合も解消され、高速動作性能を比較するため、われわれは、iTunesを用いたベンチマークテストを実施してみた(ちなみに今回使用したテストシステムは、IntelのAtomをCPUに採用し、1Gバイトのメインメモリ、80Gバイトで5400rpmのHDDを装備している)。
iTunesによるテストは、CPU性能に特化した特徴もあったため、ほぼ似たようなスコアが出てきたことに、それほど驚くことはなかった。XPのテスト終了には743秒を要し、Vista(グラフィックスオプションはVista Basicに設定)およびWindows 7は、760秒という同じスコアを記録した(所要時間が短いほど、パフォーマンスが良いことを示している)。
今回のベンチマークテストの結果からは、Windows 7のアドバンテージが導き出されることはなかったものの、しばらく試用してみた感覚では、スタートメニューやマイドキュメントフォルダを開くのに、少し苦労することはあったものの、概してWindows 7のインターフェースは、Vistaよりも反応が速く、もたつくことも少なかったように感じている。現在、さらなる詳細なテストを進めており、まもなくその結果もお伝えできると思う。
Windows 7が、本当にネットブックに適しているのかどうかは、Microsoftが、ネットブックに特化したWindows 7のビルドを開発しているとの情報はあるものの、現時点では定かでない。とはいえ、もしWindows 7が、ネットブックに正式に対応してくるならば、ついにMicrosoftも、長期に渡って提供を続けてきたXPを、ついに引退させられる、良い口実が見つかることになるだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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