ということでさっそく室内でテスト。まずは壁をはさんだ隣の部屋へ移動してみたところ、映像の確認はばっちりオッケー。と思いきや、室内でケータイを動かすと画像にノイズが入りまくる。またケータイの周りで誰かが動いても画像が乱れまくる。そしてさらに隣の部屋に移動してみると、もはや画面には何も映らない(涙)。うーむ、これは激しく使いにくいぞ!
しかもカメラ利用中に電話がかかってくると、電話に出られずにケータイがフリーズすることもあった。そしてカメラのほうも1時間くらいテストであれこれ使っていたら電池が切れてしまい、スパイ活動はあっけなく終了。こりゃ予備のカメラでもいくつか用意しないと実用は無理っぽい。
てなことでこのスパイケータイ、リモートカメラが付属しながらもリモートな距離では使えないというトホホな性能であった。ま、2万円程度のケータイでまともな諜報活動ができるようなら、世の中スパイだらけになっていることだろう(笑)。
ちなみにTV出力機能だけではなく、AV表示機能、すなわちTVやビデオ/DVDのビデオアウトとこのスパイケータイをAVケーブルで接続すると、TVなどの画面をケータイのディスプレイで見ることができる。有線にはなるが、たとえばポータブルDVDプレーヤーのディスプレイ代わりなんて使い方もできる。スパイ利用はちと難しくても、AVに強いケータイとして使えそうだ。
最後にメーカー名はやっぱり不詳。一応「HONGAO V8」という商品名らしい。機能は中国トンデモケータイ標準のタッチパネル手書き文字入力やBluetoothなど。但しTVチューナーはなくSIMカードも1枚だけ対応。ま、このケータイを買う人はスパイカメラにあこがれた人だろうから、ケータイとしての機能は気にしないんだろう。
そしてリモートとして使えないカメラに意気消沈、スパイになるにはこんなケータイ程度じゃ無理だってことを思い知らされるに違いない。まぁ、このように話題だけで実用性ゼロなところが中国トンデモケータイの魅力でもあるわけだ(笑)。
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