インターネットの前身であるARPAnetと呼ばれる、互いに離れた場所にあるコンピュータ同士をネットワーク化するプロジェクトを思いつき、開始したのはBob Taylor氏だった。Taylor氏は12月9日に行われたイベントで、1960年代のコンピュータにはターミナルが1つだけで、それぞれ独自の言語を使っていたことを説明した。「これがばかげた話であることは誰にでも分かるはずだ」。Taylor氏は思い出しながらそう言った。そのため同氏は、ネットワークを介して多数のコンピュータにアクセスできる1つのターミナルを提案したのである。Taylor氏によれば多くの人が「懐疑的」だったが、Doug Engelbart氏だけは違っていた。
提供:Scott Ard/CNET Networks