立石:いかに小さくするかです。手帳のような“特徴付け”をしたかった。また、持ち運ぶものはどうしても、落としたりしますね。落として壊れると困るわけで、75cm落下という基準をつくり、その落下でも壊れることがないように考えました。
そうすると、設計の人間はどういってくるかといえば、こんな形じゃなくて、ガッチリと固定できて、強くできるシェル型にしてくれと。そうしてしまうと、最初のコンセプトと変わってくるんですね。だからこのまま行きたい。でも、強度を保たなくてはならないと。
最初は樹脂のパーツで想定してたのですが、強度が保てないので、この形を守るために、金属パーツを多用しています。液晶ディスプレイの周りは、剛性をしっかりと確保するために天板のパネルにアルミを使っています。
キーボードも、樹脂だと使用しているときにたわんでしまったので、ステンレスを使っています。また、ヒンジの部分も弱いので、樹脂だとすぐに壊れます。マグネシウムやステンレスなど、さまざまな素材を検討した結果、亜鉛合金にしました。
そんなふうに、ステーショナリーとしての完成度を追求した結果、材料費が高くなりました。いいものを使っているのですが、それをわざと見せないのがこだわりです。
立石:本当は当初40時間にしたかったのです。20時間というのは譲れないラインでした。1日4時間フルに打っていただいて、週5回。1週間の出張で、電池を1回も交換することなく使えることを考えました。
次のポメラも、駆動時間を犠牲にしたくない。また、乾電池駆動というのは守っていきたいし、できれば電池の持ち時間は長くしたいです。
立石:私としては市場が大きくなれば望ましいことだと思っています。ポメラは初めての製品なので、使われているとわかるとおり、まだ未熟な部分もたくさんあります。
市場に“デジタルメモ”なんていう空席があったんだと、気づいて仮に他社さんが参入されたときにも、すでに製品をリリースしていますので、それを踏まえて新しい展開、新しいデジタルメモを提案できます。
デザインもそうなのですが、ラバーコートや質感だとか、そういうのにこだわれるのは文具メーカーならではかなと。文具は嗜好品というところもあるので。他社と違う打ち出し方ができるかなと思っています。追従されるのはほどほどにウェルカムです(笑)。
田辺:テプラでもそうでしたが、ラベルライターというカテゴリができ、競合がでてきたことで売り場ができて、お客さまに買っていただける。それがまた口コミで広がっていって……というふうになりましたので、今後はコーナーができるようになるとありがたいですね。
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