ウェブサイト構築といったコンピューティングに利用できるAmazon.comのオンラインサービスシリーズの1つ「SimpleDB」が、限定ベータテストから公開ベータテストになった。
プログラマーはSimpleDBを使うと、データベースのレコードをAmazonに蓄積しそこから特定のデータを引き出せる。今回の公開ベータテストへの移行にともない、Amazon.comはデータ保存にかかる1Gバイトあたりの料金を月額を1.50ドルから20セントへと値下げした。
1年近くまえに発表されたSimpleDBは、「Amazon Web Services」(AWS)シリーズでは新参の方だ。AWSのほかのサービスではデータ処理、生データの保存、コンテンツの配信、さまざまなコンピュータ間で送信されるメッセージの保存が行える。
Amazon.comは今回、少なくとも公開ベータから6カ月間は基本的な利用が無料になることも発表した。同社がWebサービスでこのようなやり方をとるのは初めてのことだ。データ送信やコンピュータ処理などでさまざまに設定されている限度枠を超えると、使用量に応じて支払いが生じるようになる。
AWSのエバンジェリストであるJeff Barr氏は米国時間12月1日付のブログで次のように述べている。「SimpleDBでは、これまでよりもさらにシンプルな路線をとることにした。これからはまず無料で始められる。少なくともこれから6カ月間は、保存容量は最大500Mバイトまで利用でき、機械時間は毎月25時間まで使える。データ転送は入力が1Gバイトまで、出力は別に1Gバイトまで行える」
Amazon.comによると、SimpleDBを利用しているところには、Pluribo、Issuu、MyMiniLifeなどがあるという。
SimpleDBをより使いやすくするため、現在データベースで幅広く使われているSQLに似た新しいインターフェースを発表する計画だと、Amazon.comは話している。同社はまた、複数アイテムのアップロードがより簡単になる仕組みも計画している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス