EnterpriseDBは、Oracleと互換のあるPostgreSQLベースの自社データベースを、新たにAmazon.comのホスティングサービスにポーティングする。
同社は米国時間1月29日、3月に公開予定である「EnterpriseDB Cloud Edition」のベータプログラムの受け付けを開始した。EnterpriseDBの最高技術責任者(CTO)で、この取り組みを統括しているBob Zurek氏によると、製品版は2008年夏にリリースする計画という。
Amazonはすでに、DBホスティングサービス「SimpleDB」を提供しているが、Zurek氏は自社データベースは大量のトランザクションやアプリケーションに対応できるよう設計されていると説明する。
このサービスは、Elastraのクラスタソフトウェアと連携する。つまり、サーバとストレージを迅速にオンラインにできるため、処理のニーズを満たすことができるとZurek氏は述べる。このサービスは、Amazonのサーバホスティング「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)、ストレージホスティングの「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)のWebサービスに接続できる。
EnterpriseDBはサービスの価格について発表していない。だが、同社は現在、どの顧客がデータベースの利用に対し時間あるいは月ベースで対価を払うのかの利用パターンを調べているという。
Zurek氏によると、新サービスのターゲット顧客は、EnterpriseDB上で動くカスタムアプリケーションを運行している大企業、あるいは、コンピューティングの利用量に応じて料金を払いたいWeb 2.0型ベンチャー企業が考えられるという。テストでは、アプリケーションのインターネット上のパフォーマンスは実質劣化しなかった、とも述べる。
このサービスにより、EnterpriseDBはMySQLとの競争で優位に立てる、とZurek氏は主張する。MySDLはオープンソースDBでは大手で、ウェブ企業に広く導入されている。Sun Microsystemsが1月に入ってからMySQLを10億ドルで買収すると発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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