地域コミュニティサイト「Lococom」などを運営しているネクストは11月27日、モバイルサイトやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用状況を調べた「SNS利用実態モバイル調査」の結果を発表した。
この調査は、過去3カ月以内に携帯電話サイトを利用した、関東および関西圏在住の18〜39歳の男女2100人(東京、埼玉、千葉、神奈川:1200人、京都、大阪、兵庫:900人)を対象に9月19日から25日にかけて実施したもの。
調査結果によると、モバイルサイトの1日の利用時間は「30分以下」が28.0%、「1時間程度」が32.4%、「2時間以上」が31.7%となり、モバイルサイトを利用している人の6割以上は、1日1時間以上利用していることがわかった。男女別では、男性が「30分以内」「1時間程度」と答えた人が多いのに対して、女性は「2時間以上」を選んだ人が多く、また年齢別では年齢が若いほど利用時間が多い。このことから、18歳から20代前半までの女性が積極的にモバイルサイトを利用していると考えられる。
利用サイトを知ったきっかけは、「携帯電話のメニューリストから」(67.9%)が最も多く、「携帯電話の検索サイトから」(51.0%)が続いた。年齢が若いほど携帯電話の検索サイトや友人・知人の紹介をきっかけにする人が多く、年齢の高い人は携帯電話のメールマガジンを通じてサイトを知っていた。
モバイルサイトを利用するシチュエーションについては、「休日や、時間のある時に家で」(77.7%)、「電車、バスの移動中」(68.7%)という回答が多かった。「知人、友人などとの待ち合わせ中」と回答した人も41.6%おり、生活の中での隙間時間にモバイルサイトを活用していることがわかった。
過去3カ月以内に利用したことがあるモバイルサイトについて聞いたところ、「天気予報・ニュース・スポーツ」(79.0%)が最も多く、次いで「交通情報・乗り換え案内」(68.7%)、「着うた・着ムービーなどのダウンロード」(65.0%)となった。
男女別では、各項目とも男性よりも女性の利用が多かった。男女で10%以上の差があるものは、「SNS・ブログの書き込み・閲覧」や「着うた・着ムービーなどのダウンロード」「待ち受け・着せ替え等の画像ダウンロードサイト」などであった。特に「占いサイトの利用」(32.5%)の利用率の高さは、恋愛や相性などに関して敏感な女性ならではといえる。
年齢別の傾向を見ると、天気予報やニュース、スポーツサイトの利用は30〜34歳が83.9%と高かった。忙しい中でも時間や場所を選ばず利用できる携帯電話から、これらの情報に触れている人が多いようだ。一方、SNSやブログ、エンターテインメント系サイトは若い層ほど利用率が高い傾向にあった。
携帯電話からSNSを利用している人の割合は全体の67.8%にのぼった。このうち、18〜19歳、20〜24歳では8割前後がSNSを利用していた。利用内容では「日記」(49.0%)、「コミュニティ」(46.0%)が中心で、いずれの項目も女性の利用率が高い。
ブログやコミュニティーサイトの更新について「携帯電話とPCのどちらの利用頻度が多いか」と聞いたところ、PCを選んだ人が39.8%、携帯電話が44.4%となり、インターネットの利用端末がPCから携帯電話に移行しつつあることがうかがえる。
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