2008年のクリスマスは盛り上がりに欠けそうだ。
ホリデーシーズンにEコマースが失速していることを示す新たな兆候が、またもや現れた。デジタルマーケティングならびにメディア調査会社のeMarketerは、米国時間11月25日に発表した調査レポートで、11月から12月にかけての重要なホリデーシーズンのオンライン売り上げについて、伸び率の予測値を従来の半分以下に下方修正した。
eMarketerは今回、11〜12月のオンライン売り上げを前年同期比でわずか4%増の303億ドルと予想している。eMarketerが5月に発表した前回の予測は、前年同期比10.1%増の321億ドルだった。eMarketerはレポートの中で「経済の低迷が今シーズンのEコマース売り上げに下向きの圧力を及ぼしている。もともとオンライン売り上げは伸び悩んでおり、オンラインショッピングのチャンネルが成熟したことを示していたが、景気の圧力によってそれがさらに悪化している」と指摘した。
eMarketerの予測見直しに先立ち、米商務省も予想を下回る第3四半期のEコマース売上高を発表している。
eMarketerの通年予想は前年比7%増で、Eコマース売り上げの年間成長率が1桁にとどまるのはこの10年で初めてとなる。2007年のEコマースの成長率は19.8%だった。
だが、ホリデーシーズンに関する今回の予測は、市場調査会社のComScoreが25日に発表したレポートほど厳しい内容ではない。ComScoreは、11月1日から23日間のEコマース売り上げを前年同期比で4%減と報告している。Eコマースの売り上げが前年同期比減を記録したのはこれが史上初めてだ。
一方、IDCは26日に発表した米国の消費者のホリデーシーズンの支出傾向に関するレポートの中で、PCならびに家電ベンダーは今ホリデーシーズンの見通しについて可能な限り妥当な予測を行い、同シーズンに向けて流通チャンネルに製品を出荷してきたと指摘している。
さらに台湾のODM(相手先ブランド設計製造業者)企業からの報告では、12月と2009年第1四半期の「ベンダー需要は非常に弱気」との見通しが示されている。ゆえに、これらのODM企業が設計した製品が最終的に小売店の店頭に並ぶことを考えると、ホリデーシーズン後も状況は厳しいとみられると、IDCのRandy Giusto氏はレポートの中で指摘している。
Giusto氏は以下のように続けている。
今後の35日間に関して大きな疑問がいくつかある。ホリデーシーズン向けの販売チャンネルの売上高に変化が見られるのか?在庫を一掃するためには、12月の間ずっと、年末商戦がスタートする「ブラックフライデー」並みのセールを何度も行う必要があるのか?2008年のホリデーシーズンは家電製品の処分セールで有名になるのか?当然だが、あらゆる小売業者、PCや家電のベンダーは神経をとがらせている。消費者向けの特売品があふれ、価格の基準が改められている。ノートPCなら299ドル、1000万画素のデジタルカメラは129ドル、Blu-rayプレーヤーは179ドル、500GBの外付けハードディスクドライブは69ドル、8GBのSDカードは19.99ドル、47インチの1080p対応液晶テレビは999ドルが新しい基準価格だ。2年契約を結べば、多くの魅力的な新機種の携帯電話が無料または無料に近い価格で手に入る。GPSシステムの価格は79ドルにまで下落し、CVSやWalgreensのような地元のドラッグストアも購入できるようになった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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