仮想世界サービスのSUN、代表逮捕と経営破綻で関連銘柄に不安広がる

 Second Life関連事業を手がけるSUN(非上場)が、経営陣の逮捕から経営破たんに至ったことで、株式市場にも動揺が広がっている。Second Lifeが拓いた「インターネットの3D化」は、次の大きなテーマと目されてきた。

 SUNの経営破たんを受けた11月25日の株式市場では、関連銘柄が売りを浴びた。インターネット関連事業とベンチャーキャピタル事業のngi groupは、10月30日にSUNと資本・業務提携を締結していた。会社側では、厳密なデューデリジェンスを行ったとしているが、1カ月足らずでの提携先の経営破たんを受け、信用面への不安が広がった。11月25日のngi group株は日経平均株価が400円を超える上昇幅となるなかで、前日比6%程度の下落となった。

 ngi groupが資本提携にともない、SUNに払い込んだ金額は1億9070万円。契約の無効を訴え、支払金の返却を求めているが、現実的には返却されない可能性が高いとみられている。ngi groupでは11月25日朝、今回のSUN倒産にともなう今3月期業績計画に対する影響についてプレスリリースを発表。ngi groupは11月23日、今3月期9月中間業績計画の上昇修正を発表していた。つまり、今期の業績は計画を上回って推移。その「貯金」を理由に、今回の損失引当金を吸収できる見込みだとして、期初の計画を据え置いている。

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