Second Life関連事業を手がけるSUNは11月21日、東京地方裁判所に対して破産手続開始の申立を行ったことを発表した。
破産申立に至る経緯は次のようなものだ。同社代表の奥井宏太朗氏および副社長の平田慎治氏を含む4名が犯人隠避の容疑で大阪地検に逮捕勾留されたことを機に、調査委員会を立ち上げたところ、同社の財務内容に多額の簿外債務や、架空売上計上などの不正経理も発見されたという。
これらは奥井氏、平田氏が不正な手段や犯罪と思われる手段を用いて独断で行った可能性が高いため、継続的に会社を経営することが困難であるとの判断だ。
さらにSUNは少なくとも5億円の債務超過に陥っていると見られ、11月末を待たずに資金がショートする見込みだったという。
こうした経緯から同社は、一部の債権者による非合法な債権回収から資産を保全し、債権者へ公正な配当を実現するため、破産手続開始の申立に至ったとしている。
今後の手続については、後日裁判所から通知されるとともに、裁判所が選任する破産管財人によって進められる予定。SUNは、この件に関する問合せについて自社で対応できないとして、担当弁護士宛に連絡するように求めている。
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